【FIREの日常】#26 地元でのコミュニケーション

最近、ご近所の方々と話しをする機会が多くなってきました。今回は、私なりのコミュニケーション術について書いてみたいと思います。

まず、私は人とのコミュニケーションが苦手と言う訳ではありません。初対面の人とでも普通に会話を続けることが出来るし、客観的に見ても下手ではないと思います。だからといって、自分から積極的に誰かれなく話しかけるような性格ではなく、私のことを知っている人たちは誰も信じてくれませんが、意外と人見知りで多くの人が集まる会合などに参加するのはとても億劫なんです。

そんな性格なので、移住しても自分から積極的にご近所の方々に話しかけにいったりはせず、特に冬場は家にこもりがちだったので、散歩中の人と挨拶を交わすこともありませんでした。

じゃあ何故、最近話しかけられることが増えたのか?と言うと、ここにコミュニケーションのポイントがあると考えています。結論から言うと、ビジネスの場で培った信頼関係を築く方法をそのまま実践しました。

最初は、自己開示をする、です。とは言っても、100世帯近く住む地域の方々にビジネスシーンのように1対1で向かい合って自分のことを知ってもらうのは現実的ではありません。そこで考えたのが、できるだけ多くの方々になるべく同じ時期に自分のことを知ってもらう手法として、家の前に看板を設置しました。

私の場合は、幸いにも行政書士や中小企業診断士として自宅に事務所を構えることができたので、それを通行人に示すことで手っ取り早く自己開示しました。『私の職業は行政書士です』という、シンプルですが社会的信用を得られやすい「職業/仕事の開示」を通して、私自身が何者かを知ってもらうことができました。実際に看板を設置した翌日には「いやぁ、看板を見たので・・・」と近所さんが夫婦2人で訪ねてきてくれました。

次に心がけたことが、外に居る時は楽しそうにする、です。庭での農作業や木工作業中、散歩中、買い物中などなど、外に居る時はなるべく顔を上げて楽しんでいる姿を見てもらえるように心がけました。この辺りは田舎なので歩いている人もほとんどいないし、人の目を意識し過ぎなのでは?と訝しく思うこともありましたが、逆に田舎だからこそどこで誰が見ているか分かりません。偶然見られた時に仏頂面をしていたら、嫌な印象だけが残り、最悪の場合は「最近引っ越してきたあそこの人は、怖い顔して歩いてたぁ」と噂されることも十分あり得ます。
なので、外出中はなるべく陽気なことを考えながら笑顔を忘れない、を実践しています。営業マンが仏頂面でお客さんのところに行かないのとまったく同じですね。

最後が、聞き上手になる、です。わざわざ家まで足を運んでくれた人たちは、私の話が聴きたいのではなく、話を聴いて欲しいんだ!と思うようにしています。実際に、人間は聴くよりも話す方が好きなようで、人の話にじっと耳を傾けるのはなかなか難しいものです。傾聴スキルを学ぶセミナーなども人気があり、聞き上手な人はビジネスでも活躍しています。私も気分良く話をさせてもらったあとの満足感は他では得難く、そんな人とは「また会いたいなぁ!」と思ってしまいます。そのため、家に訪ねてきた人が話を始めると、①うなずく回数を増やし、②相槌を入れ、③ところどころに質問を入れ、④肯定する、をやっています。これは勤め人の頃に研修で教わった基本的な傾聴スキルですが、ここ淡路島で役立つとは、、、 おかげで、今のところ上手くコミュニケーションできていると実感しています。

移住してから、はや半年。少しだけこの地域に馴染んできたように感じています。地域の人たちなど新しい人間関係を築くのは少し面倒だけど、やっぱり楽しいものです。

こんな拙い経験ですが、これから移住や転職などで新しいコミュニティに参加しようとしている人たちやコミュニケーションに自信がない人に少しでも参考になればなぁ、なんて思って書いてみました。