【FIREの日常】#73 叔母と葡萄狩り

FIREな生活の良いところは、時間にかなり自由が利くところです。先日は、北海道から叔母(母親の妹)が淡路島まで遊びにきてくれたので、平日の昼間にもかかわらず葡萄狩りにいってきました。葡萄狩りのシーズンはほとんど終わりかけだったんですが、フルーツ大好き人間の叔母に楽しんでもらおうと、島内にあるいくつかの果樹園を調べて予約してみました。今回は、淡路島で体験した葡萄狩りの様子を書いていきます。

今回行ってみたのは淡路市の津名一宮ICから車で5分程度の場所にある「八ヶ岳フルーツ農園」です。当日は生憎の大雨でしたが、予約していることもあり、とりあえず現地に向かうことに。あらかじめ調べておいた道を進んでいくと、左手に明らかにそれと分かる看板やのぼりが見えてきます。広めの入り口を通って駐車場へ。ちょうど一台の乗用車が出ていくところだったので、その車をやり過ごしてから広々とした駐車場に停車しました。

傘をさして事務所とおぼしき建物に入って、受付で『予約していた田畑です』と告げると係の人が出てきて、料金(大人1名 1,430円)の支払います。精算を終えると小さいバケツと鋏を渡され、事務所裏の農園に案内されました。幸い、しっかりとしたビニールハウスの中が会場のようで、土砂降りの雨もまったく影響がありません。

今回は「巨峰狩り」を申し込んでいたので葡萄は1種類かと思いきや、案内人の従業員によると入り口を入ってすぐに、

『こちらはレッド●●●(聞き取れず、、、)です。巨峰より甘みは少ないですが、美味しいですよ。こちらもどうぞ』

『(少し歩いてから)この辺りが巨峰です。あと、真ん中あたりは(房が)ありませんが、奥には少し巨峰がありますから』

という説明を受けました。確かに、シーズン終盤というかもういつ終わってもおかしくない時期に遊びに来ているので、ほとんどの葡萄は収穫済みのようで、実がなっている樹は1/3もないでしょうか。それでも、丁寧に透明のビニール袋に包まれた葡萄の房がいくつもぶら下がっているのを見るとテンションがあがります。従業員が説明を終え、『それではお楽しみください』と言われたら、早速「狩り」のスタートです。私と叔母、それにお袋の大人3人が散り散りに農園を上を向きながら歩き回ります。

最初は、『レッド●●●』から。こちらは、恐らく「レッドグローブ」に似た品種だと思うのですが、聞き直しても●●●の部分が聞き取れず、しかも「グローブ」よりもかなり長い名前なんで、結局は分からずじまい。でも味や触感、皮まで食べられるところはレッドグローブと酷似していて、国産のレッドグローブとして食べてとても美味しい葡萄でした。上品と言うかくどくない甘みが印象的で、食べられる皮はパリッとして歯ざわりがとてもいい品種でした。これを1房たっぷりと食べて、いよいよ巨峰に手をつけます。

ただ、巨峰の実の一部は少し熟れ過ぎていたり、逆にしぼんでいたりするものもあり、房によって当たり外れがある感じです。慎重に品定めをして、いざ実食へ。

こちらは紫葡萄特有の濃い甘みが口一杯に拡がり、『はぁ~、ブドウ食べてる!』って感想が漏れそうなくらいの美味しさです。第二次ベビーブームの真っ只中に生まれた私からすると、巨峰は昔から「高級品」の先頭を走っており、これを好きなだけ食べてもいい、、、なんて贅沢なんでしょ。早々に1房を食べ終えて、すぐに次の葡萄の品定めに入り、また次々と巨峰を口に運びます。

でも、やっぱり巨峰。甘みがきつ過ぎて、3房目くらいから口の中が『もう、いいんじゃない?』って言っているみたいに食べるペースがみるみる落ちてきました。叔母もお袋も2房をなんとか食べ終えて、なんだかぐったり。。。

『やっぱり葡萄は食後に2~3粒食べるのがいいのかも、、、』との感想付き。

食べ放題の30分なんて、あっと言う間に終わってしまうから、兎に角急いで食べなきゃ、、、って張り切っていましたが、結果は惨敗。従業員がタイムアップを告げに来るより先に事務所に戻ってしまいました。

それでも、3人とも『もう無理(T_T)』っていうほど葡萄を食べたのは生涯で初めてのことで、すっかり満足しました。

余談ですが、この農園はタコせんべいの里にもほど近く、叔母さんの北海道へのお土産はタコせんべいになったのでした…