【FIREの日常】#74 淡路島での起業

9月から南あわじ市商工会が主催している「創業塾」に参加しています。主な目的は市が運営する起業支援補助金の申請要件にこのセミナーの受講が義務付けられているため、と言う少し不純な動機で応募しましたが、それでも同業である中小企業診断士の諸先輩方がやられる各種講義はとても参考になり、久々に学習意欲が湧いてきました。そこで今回は、創業塾に参加している人たちの様子や起業に関する想いなどをまとめて書いてみたいと思います。

※先生方の商売の邪魔になるので、創業塾の内容には触れません。あしからず。

南あわじ市の創業塾は年に1回の開催で、2年ほど続いていたWebでの参加はなくなり、今年は会場参加のみとなりました。募集人員は30名だったのですが、申し込みは60件を超えたようで、実際に参加している人数は毎回50名を超えています。会場は福良地区公民館の大会議室(呼び名が正しいのか分かりませんが、、、)でしたが、南あわじ市内に60名以上が入る会議室はそんなに数がないので、事務局の方々も大変だったと思います。

創業塾は週一回のペースで開催され、お勤めの方でも参加できるように毎回18:30から始まります。キックオフと本番セミナーで合計6回、加えて1時間の個別相談までセットになっています。至れり尽くせりの内容です。

参加者は男性60%女性40%くらい年齢は様々ですが各年代の方がまんべんなくいる印象です。仕事帰りにそのまま立ち寄る人もいるのでしょう、ビジネスバッグを抱えたスーツ姿の人もちらほら見かけます。1日の仕事を終えた後の3時間にも及ぶ講義はさぞかししんどいだろう、、、と他人事ながら心配してしまいます。

それでも、参加者のモチベーションが高いからか講義内容が面白いからか、(国会や地方議会とは違い)セミナー中に居眠りしている人は見当たらず、皆さん積極的に参加されています。講義中に参加者同士で意見交換する場面が数回あるのですが、その内容を聴くだけでも起業に対する本気度がうかがえます。

自動車の整備会社から独立して自動車全般のサービスを扱う方や、遊休土地を利用してキャンプ場を計画している人、アートギャラリーやカフェ、タイ式マッサージの開業を目指す人など、本当に様々な起業スタイルがあります。なかには、競走馬を預かる牧場経営を目指している人もいました。参加者が多いので、すべての人を話をできた訳ではないんですが、一部の人の話を聴いただけでも興味が尽きませんでした。

そんな中に交じって補助金目当てで参加している自分がなんだか恥ずかしくなり、毎回一番後ろの席に座って講義の邪魔にならないようにしていたんですが、やっぱりモチベーションの高い人たちと話をするのは楽しいものです。創業支援って、コンサルタントにとってもやりがいのある仕事なんだと感じました。

そして、今回のセミナーは改めて自分の仕事について見つめ直すいい機会になりました。

『法律と経営の街医者になりたい』

胃が痛いとか頭痛がする、など身体に違和感があるときは、いきなり専門医を訪ねることをせず、まず掛かりつけの街医者に相談にいって指示をあおぐことが一般的だと思います。でも、法律や経営の悩みはどこに相談に行くんだろう???

本格的な治療を受ける前に気軽に相談してもらえる、そんな地域の街医者みたいな存在になりたいなぁ、、、なんて頭の中を整理できたセミナーでした。