雑感:頭脳スポーツ Mリーグって?

最近のマイブームに「Mリーグを観戦する」が加わりました。
Mリーグは「競技麻雀のプロリーグ」のことで、簡単に言えば麻雀のプロが4人1組のチームを作ってリーグ戦をする大会、ってことで柔道や剣道などの個人スポーツの団体戦とイメージは似ています。

以前の日記にも書いたとおり、私は大のアメフト好きで特にアメリカのプロリーグ(NFL)は30年近く毎年欠かさず観ています。今シーズンはケーブルテレビに加入して準備万端で観戦したんですが、これも2月の第一月曜日でシーズンエンドを迎えました。昨年の9月から約半年間、各チームのスーパープレーを漏らさず観るために週14時間はテレビにかじりついていたんですが、これが終わった途端、時間を持て余すことになり、その穴を埋めたのが競技麻雀の団体戦でした。

麻雀は小学生の頃からやっていて、無理を言って買ってもらった初期のパソコン、当時はマイコン(マイクロコンピューター)と呼ばれていたMSXという機種のコンピューター麻雀で遊び方やルールを学びました。そして、中学になるとクラスメイトと休み時間や時には授業中にこっそりと遊ぶようになり、高校生になる頃には友達の家でがっつりと卓を囲んでました。
その後、大学や社会人になっても付き合い程度でメンバーが足りない時にだけ声がかかったりしていましたが、30歳を過ぎて会社でも中堅と呼ばれる頃にはとんと呼ばれなくなり、20年近く麻雀から足が遠のいていました。

それが、ある日点けたテレビで『最近人気のMリーグという競技麻雀がありまして、、、』などと特集をやっていたのを目にして興味本位でYouTubeで調べて見たら出るわ出るわ、、、ものすごい数の動画がアップされていました。

しかも、動画の切り口も色々あって、リーグ戦そのものの動画やメンバーが戦っている最中のチームメイトの楽屋の様子、プレーヤー個人の経歴や苦労にフォーカスを当てたものや、なかなか出ない大物手(役満ってやつ)だけを集めたものなどなど。挙句はプレーヤー自身が大局を振り返って『あの時はこんな風に考えてこの牌を選んだ』という解説動画も出ています。

この中でも、私は解説動画が好きで、これを観ているとプロの頭の中の凄さを感じることが出来ます。将棋は相手プレーヤーが指す手を「読む」ことが重要で、何十万通りもある指し手からベストな答えを探すゲームですが、麻雀は見えているもの(自分の手や捨てられた河)から隠されているもの(ライバルの手の中)を予想しながらゲームを進めます。

虚勢を張って自分の手をより大きく見せてライバルのやる気を削いだり、逆に撤退したかのように静かな態度をとっている裏で大きな手を作って致命傷を狙ったりするという点ではポーカーなどのカードゲームとも共通点が多々あり、麻雀にギャンブル的な素地があるのは否めないと思います。

それでも競技として麻雀を広めたいという人はたくさんいるようで、このMリーグのスポンサーはすべてが1部上場の大企業ばかり。日清食品や電通、博報堂やKONAMIなどなど誰もが知っている企業のロゴを背負って戦う選手たちは、ユニフォームがポロシャツだってことも相まって、スポーツ選手と見紛うほどです。

これを書いているときは、今シーズンの最終戦が行われている最中です。麻雀プロたちが繰り広げる頭脳戦と心理戦を心行くまで堪能して、9月からは今季のアメフトシーズンに備えようと思っています。

楽しみ増えるって、いいですね。。。