【FIREの日常】#116 近所に新メンバーが増えました

私が住んでいる阿万地区に地域おこし協力隊が配属されることになりました。主な役割は空き家対策をはじめとした地域の活性化で、住民の方々と一緒になって地域課題の解決を期待されています。
今回は、新メンバー選定までのお話とこれからの役割について書いてみたいと思います。

そもそも、総務省によると地域おこし協力隊とは『地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。』とあります。
つまり、自治体からお給料をあげるので都会から田舎に引越してきてね。
できれば定住して欲しいので期間中に仕事と家を見つけてね、、、という制度です。応募する人にとっては人生を賭けた選択を迫るという結構ハードな制度です。

そして、今回は南あわじ市でこの地域おこし協力隊を募集し、3名もの人が手を挙げてくれました。24歳から30歳までの若い男女3人が9月の某日に阿万地区に集まり、2泊3日でこの地域の人たちと触れ合い、地域の課題を学んだうえで最終日の面接に挑みました。

今回の私の役割は、初日のオリエンテーションと地域のことを説明すること。オリエンテーションはまだしも、地域の説明は、、、移住して丸2年、素人同然の我が身には少し荷が重いとも思いましたが、お声をかけてくれるだけでも有難い、とお引き受けしました。そして、最終日の面接官も。。。

サラリーマン時代に採用面接は幾度となくやったことがあったので、気楽に応じたものの、採用面接とは根本的に違いました。

何が違ったのか?

企業の採用面接はほとんどが「はじめまして」の人を評価するんですが、今回の面接は2日間も人となりを見たうえで、懇親会で一緒にお酒まで飲んだ仲の人たちを選ぶという苦痛の伴うものでした。こういった選考では珍しんですが、今回は役場の人も迷うくらい3人が3人とも優秀で甲乙つけがたい人材が集まってしまい、誰を選んでも活躍できるイメージが容易に湧く、、、でも給与は一人分しか出ないので、選ぶしかない。。。苦痛です。

ひとり20分の面接を終え、関係者全員で日曜日の市役所会議室にこもって喧々諤々の話し合いの末、ようやく1人を選びました。

そんな人物がいよいよ阿万で活動を開始します。

最初は地域の人たちに顔を覚えてもらうことからゆっくりと初めてもらうつもりですが、そう遠くない日に自分なりのやりたいことを実現してくれると信じています。

ちなみに、私は誓約書まで書かされて今回の地域おこし協力隊の活動をサポートする役目に任じられており、移住者の先輩として、またコンサルタントとして地域課題の解決について一緒に取り組むつもりです。まずは空き家対策から。

そして、この話には続きがあります。

応募してくれた3人があまりにも優秀だったため、最終面接前夜になんとか全員を南あわじ市に取り込めないか、、、を関係者で話し合っていました。

協力隊ではないけども、仕事や家を紹介することで南あわじ市で生活してもらう、、、行政も民間も色んな人が動いて、それなりの条件を揃えることができました。

結局、仕事と家をなんとかすれば移住者は増えるをまじまじと感じた出来事でした。

あと、のんびりしたこっちの人もやればできることも。。。