【FIREの日常】#45 失敗談あれこれ

そもそも私は大雑把な人間です。仕事ではかなり細かいところまで気が付くよう訓練されていたんですが、根っこは『まぁ、何とかなるでしょ~♪』でやってきました。そんな私なので、過去も現在も失敗の話を上げると枚挙にいとまがありません。今回は恥ずかしながら失敗談を書いてみました。

そもそも何でこんなことを書くことにしたのかですが、先日ある友人から『また仕事でミスをした(涙)。どうすればいいんだろう』なんて相談を受けました。私は励ますつもりで、これまでの失敗やつい最近もやらかした話をしたんですが、改めて振り返ってみると失敗エピソードだけで日記がかけるぞ、と思ったのがきっかけで、そこから失敗談を思い出してみました。

最初は30歳を過ぎた頃まだ神戸の営業所で仕事していた時は思い出すのも大変なくらい色々とミスをやらかしましたが、その中でも印象深かったのは「給与引き落としデータが間に合わないかも事件」です。

勤めている会社で自動車保険や生命保険に加入している人がいますが、そんな人たちはお給料から保険料を徴収されていて、「天引き」なんて呼ばれています。保険会社は誰からいくら天引きしてもらうかをデータで作成して、それをバームクーヘンみたいな形をした磁気データのテープリールと呼ばれるものに書き込んでから企業に送っていました。

当時、私が担当していた神戸にある鉄鋼業の会社で1ヶ月間だけ募集する傷害保険があり、それを募集した後に磁気データを作るのが毎年の作業でしたが、ここで問題が発生しました。  事前にデータセンターに磁気テープの作成を依頼しなければならないのが、漏れていたんです(-_-;)。。。

データセンターに交渉しても『今からデータを作るのは無理』と突き放され途方にくれたんですが『じゃあ、データはこっちで作るんで、磁気テープだけ作ってもらえません?』と交渉。それならと応じてくれたため、自分でデータを作成することになりました。

これまで、データなんて見たこともないし、作り方も分からない。読む気の起こらないマニュアルを鬼気迫る表情で読み解くうちに、ぼんやりと法則が見えてきました。データは数字40桁で並んでいて、1契約者1行で構成されています。その中に従業員番号や保険の種類、天引きする額などの数字を正しい位置に入力することが分かりました。これを1晩かかって数百人分(100人くらいだったかも)作成して、すぐにデータセンターに送りました。

これで何とかリカバリーできたはず、と思いつつも実際に磁気テープが運ばれるまでは不安で、土曜日の朝からお客さんの事務所の前で宅配便が届くのを待ち伏せしてました。無事に届いたのを確認したときの安堵感といったら、、、肩の荷が下りるって本当だと思いました。

最近の失敗談だと、行政書士として初仕事になった建設業許可申請の代行でやってしまいました。兵庫県では申請手数料に収入証紙を添付しないといけないんですが、収入印紙を貼ってしまったんです。言い訳をすると、申請書に「収入印紙等を添付」とあったので、すっかり印紙でいいんだと思い込んでいました。通常、収入印紙を買い間違えただけなら還付手続きをすればいいだけなんですが、不運にも受け付けてもらった土木事務所の担当者も異動で変わったばかりで間違いに気づかず、そのまま手続きが進んでしまったんです。

申請書は担当の方が受付の割り印を印紙に押したまま最終チェックに送られ、そこで間違いが判明。印紙の還付は「未使用であること」が条件なんですが、すでに割り印が捺印されていまます。これを還付するのに国税局にまで照会し、かなり特殊な対応になったようです。

そして、処理が特殊だったため、還付手続きは税務署に出向いて目の前で行うよう指示があったんですが、なんと許可申請を出した会社(つまり、私のクライアント)も同席することが条件になりました。私は格好悪いことを承知でクライアントに電話し、『本当にすいません。  一緒に税務署に行ってください』とお願いし、なんとか手続きを終えました。

ここに書こうと思った失敗談は、他にも幾つかあったんですが、長くなったのでここまでにします。ただ、失敗する都度思うのは、『今回も〇〇さんが助けてくれた』です。本当にありがたい話で、感謝しかありません。だから、他人が失敗にも寛容になり、手助けしてあげられる人になりたいなんて思ってます。

太宰治は「人間失格」で『恥の多い人生を送ってきました』と綴りましたが、私なら『ミスの多い人生を送ってきました』とするんでしょうね。ちなみに太宰治と誕生日が一緒で、少しだけ影響を受けているかも。。。