雑感:最近の疑問、あれこれ

以前の日記で海沿いの冷蔵倉庫で氷を運んだりするアルバイトをしていることをレポートしました。この職場、涼しいだけじゃなく思料に耽ることもできるんです。氷を取りに来るお客さんが押し寄せる時間帯と誰も来ない時間帯とがくっきり分かれていて、さらにその日の釣果次第で忙しくも暇にもなる職場なんです。今回は、暇な時間帯にぼんやりと福良湾を眺めながら頭に浮かんだ疑問について、取り留めも無く書いていきます。

疑問その① メリハリの語源

前段でも書きましたが、氷を取りに来るお客さんは時間帯が重なることが多いんです。恐らく、漁船の場合は網を降ろしてから漁獲して市場に運ぶまでのタイミングが大体同じで、そのため漁がで始まる時間が同じだと、氷を補充する時間も大体同じになるようです。水産会社も同じタイミングで漁船から魚が降ろされるので、それを積み込む時間も大体同じになり、氷を準備する時間も似てくるのでは、、、なんて予想しました。

で、この職場を「メリハリのある職場」と呼ぶのががピッタリくるなぁ、なんて思っていたら、そもそもメリハリって何?語源は?となりました。

そして、調べてみるとビックリ!なんと語源は日本語だったんです。カタカナ表記だったので、てっきり外来語かと思ってました。

メリハリは「メリ」と「ハリ」に分けられ、尺八など邦楽楽器で使われる用語だったんです。音を下げる(低くする)「減り(めり)」と音を上げる(高くする)「上り・甲(かり)」を組み合わせていたのです。そのため、音の高低をしっかり出すことを「メリハリをつける」などと言い、これが音楽以外でも日常的に使われるようになったとか、、、う~ん、意外。

疑問その② てきぱきの語源

次はてきぱきの語源です。漁業関係者は兎に角慌ただしい人が多いんです。魚は鮮度が命だし、特に水産会社の人たちは漁船を待たせるわけにはいかないので、氷の積み下ろしは出来るだけ早く終わらせたいんです。昔テレビで見たF1のコックピットみたいなもんです。なので、氷を提供する側もてきぱきと行動しないといけません。で、てきぱきって何??

てきぱきも「てき」と「ぱき」に分かれるようです。

「てき」は完了の助動詞「つ」の連用形「て」に過去の助動詞「き」が付いたもの。う~ん、何を言っているのかさっぱり。。。他のサイトを見ると「適切」や「適する」から来ているとも。この方がしっくりきますね。

「ぱき」は「はきはきする」から来ているようで「覇気」が語源と考えられています。そう、OnePeaceを読んでいる人なら分かってもらえる、あの覇気です。つまり、元気がいいこと。
続けて解釈すると「適切で元気がいい状態」のことを「てきぱき」と呼んでいるようで、なんとなく理解できそうです。てきぱき働くとは、ちゃんと仕事をしているだけじゃなく、元気であることも必要なんだそうです。

疑問その③ 船の名前

氷を積みに来る主要な漁船は3隻なんですが、すべて「〇〇丸」と最後に「丸」が付きます。そして、私が知っている数少ない船を想像すると、江戸幕府の軍艦と同じ名前のうずしお観覧船「咸臨丸」や坂本龍馬の海援隊が使用していた「いろは丸」、北海道のじいちゃん・ばあちゃんに会うために乗った青函連絡船「摩周丸」や「羊蹄丸」など、記憶に残っている船は大体そうなんです。で、調べて見ましたが、その由来はよく分かりませんでした。

なにやら、平安時代の人が自分のことを「麿(まろ)」と呼んだのが起源だ、とか豊臣秀吉が建造した巨大艦船の名前が日本丸だったから、とか問屋のことを問丸と呼んだ名残だとか、、、さっぱり分かりません。

ただ、今は無くなりましたが、明治のころは船の名前に「丸」を付けるように推奨されていたようで、その影響が残っているのかもしれませんね。

まぁ、どんな理由にせよ「丸」と付いていた方が日本の船舶らしくて、個人的にはこのネーミングの方が好きです。最近巷を騒がせた知床の船には「丸」がなく、コロナで横浜に停泊していた船にもありませんでした。
船もキラキラネームが増えてきてるのかなぁ。