【FIREの日常】#100 結局、FIREってどうなの?

このホームページで日記を書き始めてから1年半くらい経ちました。
サラリーマンを辞めて生活費を稼ぐための仕事をしなくてもいい状態=いわゆるFIREをえんもゆかりもない淡路島で始めましたが、そもそもこの日記はネットで

『FIREって暇だし、意味ない!』という書き込みなどが多々あり、これって本当なの?

を検証し、レポートするために始めました。この「FIREの日常」も今回で100本目となり、
一応の区切りでもあるので、ここらでFIREって暇なのか?をコメントしてみます。

FIREは暇って本当?

FIRE生活はサラリーマン時代に比べて自分のための時間は驚くほど増えました。私の場合は、通勤時間も込みで平日の6時から22時と土曜の6時間くらいは会社に居たので、FIREになって誰にも拘束されない時間が週に90時間ほど増えた勘定になります。ただ、今は色々な頼まれごとやちょっとした仕事もしているので、多く見積もって20時間ほどは拘束されているとして、それでも週に70時間ほどは自分の時間が増えました。私の場合は働き過ぎかもしれませんが、脱サラしてFIREするような人の働き方は若いうちに無理して稼ぐと言う点で似たり寄ったりじゃないかと思います。

そして、増えた自分の時間は暇な時間なの? ですが、

確かに、やることが何も無い70時間は苦痛でしかないかもしれません。例えば、釣りが趣味でFIREやって毎日釣り三昧、、、を夢見る人でも、さすがに毎日10時間(週に70時間)も釣りをするのはしんどいと思います。自分のやりたいことに好きなだけ時間を費やすことができることはとても素晴らしいことですが、それにも限度があるような気がします。実際、FIREを始める前に計画・設計していた本棚や家具などのDIYや、家庭菜園用のこ洒落たレイズドベッドや、耐火煉瓦を100個以上つかったピザ窯もわずか半年で出来上がっていました。そして、その後しばらくは『今日は何しようかなぁ~、することないなぁ~』が続き、やっと気が付きます。

FIREって思ってた以上に暇だぞ (-_-;)

憧れてスタートしたFIRE生活を半年や1年で飽きてしまい、以前の拘束時間の長い生活に戻りたくなる気持ちも、実際にFIRE生活でやることがない状態を経験すると理解できます。
拘束時間がある=誰かに自分の時間を消費してもらう、のは確かに楽なんです。決まった時間に電車に乗って、予定していたスケジュール通りに仕事を頑張る、、、こんな日常でもあらゆる場面で自分の意思は反映され、自分の決定で周囲を動かす場面も多々あり、決して他人の思い通りに行動しているわけではない、毎日しんどい思いをしている、、、それは十分承知しています。 でも、両方を知っている立場からすると「やること・やりたいことを探すこと」の方が圧倒的にきついです。なのでFIRE生活を『暇だ!」と書いた人たちは、このきつい状態から逃れたかったんだと思います。

幸いにも私の場合はこのきつい状態を脱することができました。おそらく、FIRE生活を楽しむにはコツがあるんです。結論から言うと色々なことに興味を持つことです。趣味だけじゃ有り余った時間は使いきれません。これまで知らなかったこと、敬遠していたこと、関わってこなかったこと、などなど「初体験」にチャレンジすることです。
私の場合は、家具作りの木工作業やセメントを使った作業、ビジネス書を読んだり、アニメや映画、麻雀、将棋の番組鑑賞などFIRE生活を始めてから体験したことや知ったことの方が圧倒的に多く、それが今の自分の時間をとても豊かにしてくれています。最近は、自治会やボランティアなどで拘束時間が少しだけ増えたので、自分の時間が足りなくなったような気がするほど、新しい趣味にどっぷりとハマって惜しみなく自分の時間を充てることができています。

何かの本に書いてあったんですが、色々なものに興味をもったり、新しいことに挑戦するには若くて新鮮な脳みそを維持することがポイントなんだそうです。そして、これは実際の年齢は関係ないので、意識さえすればいくつからでも出来るようです。

もし、FIREを始めるなら、お金の準備と一緒に若い脳も準備することをお勧めします(^^♪