雑感:進歩と退化

前回の日記で移住生活の慣れから失敗したことを書きましたが、あの出来事をきっかけに移住の前と後で自分自身の変わったことろを整理してみました。生活スタイルや周囲の人間関係が大きく変わったので、それに伴い自分が変わるのも当然なのですが、進歩した部分と退化した部分の両面があったので、今回はその辺りを羅列してみようかと思います。

【進歩したこと】

・料理のレパートリーが増えた

移住してから外食の機会がめっきり減り、ほとんど毎食自炊するしかない環境に置かれると、料理は趣味から必然になりました。それに伴い、レパートリーがどんどん増えていきます。  先日も無性に「ヤンニョムチキン」が食べたくなりました。東京を引き払う前夜に食べた所謂「最後の晩餐」的なメニューだったのですが、もちろん宅配も購入も不可能です。

『無いのなら自分で作ればいい!』の精神で、早速ヤンニョムづくりから始めました。料理はもともと好きな方ですが、都会にいたころなら流石にヤンニョムチキンは買うと思います。  これを自分で作る日が来るとは、、、少し辛くて、でもそれなりに美味しくできました( ´艸`)

・流行曲に敏感になった

これは進歩なのか?とも思いますが、流行曲を知る機会が増えました。そもそも、移住してからはどこに行くにも車を使っていますが、その時は必ずと言っていいくらいFMラジオをかけています。そこから流れてくる最新の曲を聴いているうちに、『いい歌だなぁ』なんてことになり、すっかり耳から離れなくなってしまいました。元々、音楽に関しては好みも拘りも無く、あらゆるジャンルのあらゆる楽曲を聴きいてきました。J-POPや欧米のヒットチャートは無論、中学時代にブラスバンドをやっていたことからクラッシック(特に、交響曲)にも抵抗感はないし、アイルランド民謡や和楽器のインストなど民族系音楽、レゲエやユーロビートなど手あたり次第聴いていました。それが移住してからは、最新の曲にもドはまりしています。YOASOBIやKING GNU、髭ダン、あいみょん、、、これまでなら決して触れることのなかった楽曲に出会えて、ちょっと得した気分です。

【退化したこと】

・足腰が弱くなってきた

私は以前の日記にも書いた通り、散歩が趣味で移住した当初は週の半分くらい近所をうろうろと散歩していました。ところが、5月ごろから色々と忙しくなったことと、散歩ルートにバリエーションがなく飽きがきたことから、週1回1時間程度しか散歩しなくなっていました。

そうすると必然的に足腰が弱くなってきます。勤め人のころはほぼ毎日通勤で歩いていたので、それなりの運動量にはなっていたのに、今は意識的に歩かないとすぐにガタがきます。  先日、玉ねぎの収穫を手伝った後に、足と腰が尋常じゃないくらい痛み出し、さらに翌日の氷運びがその痛みに追い打ちをかけました。数日ほどは立っていることさえ苦痛で、歩くこともままならないほどの痛みと戦っていました。身体を過信するのは辞めなといけないですね。

・時計の文字盤が分からない

これは移住が原因なの?って話なんですが、長針と短針で時刻を表示する、所謂文字盤のある時計を見て、すぐに時間を読み取れなくなってきました。勤め人の時も大学院の時も文字盤のある腕時計を付けて過ごしていたんですが、移住してからは腕時計をする機会がめっきり減りました。加えて、新居に飾っている時計は実弟からプレゼントでもらったデジタル時計。普段の生活で針の文字盤を見ることが極端に減りました。そんな折、氷運びのバイトが始まり、自分の衰えに気づかされたんです。職場には文字盤付きの壁掛け時計が据え付けられていて、お客さんが氷を注文した際に、名前と売り上げ枚数と一緒に時計を確認して時間を書くことになっています。私ももちろんそのように対応しているんですが、時間に関しては理解するまでゆうに2秒はかかってしまい、瞬間的に時間を把握するのが困難になっているのです。

悲しい話ですが、これが衰えなのかと、、、50歳を迎えた正直な感想でした。