【FIREの日常】#70 自己紹介の常套句

移住してから自己紹介をする機会が増えています。最初は近所の人たちに、次は依頼された仕事などでお会いする人たち、最近は創業塾という南あわじ市で起業しようとする人たちが集まって勉強している会合に出ているので、そこで結構な数の人たちに自己紹介しています。この自己紹介も回数を重ねると話すネタの引き出しも増え、持ち時間やメンバーの年齢層・性別などによって使い分けることもできるようになりました。今回は、私なりの自己紹介のポイントを幾つか紹介していきます。

まず、冒頭で自分の名前を言いますが、1分以上の自己紹介を求められた時のために、ここでお決まりのフレーズを作りました。

『田畑と申します。漢字で書くと田んぼと畑です』

『ちなみに下の名前は漢字で書くと少し難しいんですが、読みは「たかやす」です』

『続けて読むと、「田んぼと畑を耕す(たがやす)」となり、とても牧歌的というかのんびりした名前になります。よろしくお願いします』

なんてことを言います。

すると、これを聴いた直後はほとんどの皆さんが「???」という様子になるんですが、1秒くらい経った後に内容が理解できて笑顔になります。人数が多い場では笑い声まで聞こえてくることもあます。この一瞬の「しらっ」とした空白の緊張感(やばい、すべった!)と数秒後に理解したあとの笑い(ふぅ~、うけて良かった)が病みつきになり、特に人が多く集まった移住者交流会や大学院での発表会の場では喜んで使っています。

冒頭のつかみが終わると、これまた定番の過去の経歴を話しますが、こちらは極々簡単に伝えるようにしています。

『損害保険会社で営業や企画部門を担当し、24年で退職しました』

この程度です。過去にどんな仕事をやってきたとか、どんなスキルが身に付いているかなんて、就職の面接でもない限り誰も聴きたくないだろうと思って、控えめにしてます。それよりも、辞めてから何をしているのかを重点的に話をするようにしています。

『FIREって聞いたことありますか?』

『私は淡路島でFIREをやってみてるんです』

これまでの経験上、損害保険会社に勤めていた話よりも、FIREってどんな暮らしなのか、、、の方が興味を持ってもらえるようです。ただ、話の内容はとても薄くて、

『好きなことだけやってます』『仕事は知り合いから頼まれたことだけに限定してます』

『今度は釣りとかカメラなんかも挑戦したいんです』、などなど

資産のことや運用のことには触れないので参考になるような話はほとんどありませんが、それでも自己紹介としては十分だと思っています。私の話や私自身に興味を持ってもらえさえすれば目的は達成しているので、どんな話でも興味を引けばOKです。

こんなことを話の軸にしながら、あとは時間に合わせて、盛ったり削ったりをしながら調整しています。

以前にもどこかで書いたと思いますが、マーケティングは実生活でも十分役に立つ学問です。自己紹介は商品販売と似ていると思っていて、私自身を商品だと仮定すると、私はその場で話をしているので存在は確認している「認知・注意」の状態はクリアしています。次に、私自身に「興味」を持ってもらうことが重要で、これが自己紹介にあたるんだと考えています。

いかにして私の暮らしや仕事について、『もっと話を聴きたい』と思ってもらえるかどうか。新しい人脈やコミュニティが拡がるかどうかは、この自己紹介で興味を沸かせることが出来るかどうかにかかっているのだと思っています。

ちなみに、「興味」の後に「購買要求」→「記憶」→「購買行動」につながるというのが「AIDMAモデル」と言われるマーケティングの手法です。私の自己紹介だと、冒頭のつかみで名前を「記憶」してもらうことはできるんですが、残りの話に実が無いので私の話をもっと聞きたいという「購買意欲」や「購買行動」には繋がらないのでは、、、というのが最近気になっていることです。

でも、自己紹介の場面が増えるということは新しい人たちと会っている、ということなので、移住生活もそれなりに順調なんだ、と前向きに考えることにしています。。。