雑感:オンラインの恩恵

最近、淡路島への移住相談を受けている団体から頼まれて、10月から相談員としてお手伝いをしています。その団体では実際に淡路島に来てもらって顔を見ながら移住相談を受ける方法や、移住に関して興味がある場所や先輩移住者を訪問して話を聴ける1泊2日の特別面談などがありますが、一番手軽なのがWebを活用したオンライン面談です。
パソコンと通信環境さえ整っていればどこでも出来るし、地図や資料をパソコン上で見ながら説明するのも実際の面談と変わらないし、なにより顔が見れるので表情から理解度や不安などが読み取れてとても便利なものです。

よくよく考えてみると、このオンライン会議のシステムは淡路島に来てからかなり頻繁に活用していて、改めてその凄さを実感しています。もちろん、淡路島に来た時期とコロナ禍でオンライン会議が普及した時期が重なったので、他のどの地域に移住したとしても同じように活用していたかもしれませんが、私にとっては移住という生活環境が大きく変わるタイミングで利用頻度が増えたこともあり、何か特別な「凄いモノ」って感じがしています。

そもそも、このシステムがなかったら、今お手伝いしている仕事の3割程度は無かったと思います。その一つが企業研修です。

私もサラリーマン時代に人事部で管理職の研修を担当していたことがあるので分かるのですが、研修って準備がとにかく大変で、特に研修所に集まってもらう手配や自身が会場まで行くのが意外と手間 (-_-;)
その点、オンライン研修ならメールで研修用のURLを案内するだけ。あとは参加者が時間になったら入室するのをパソコン上で確認して、来ていない人には電話で連絡。移動時間もなければ、資料の印刷も無し。さらに受講者の移動にかかるコストも無し。運営側にとっては、こんなに都合と使い勝手のいいシステムはないし、手放したくない仕組みだと思います。

では、受講者側はどうなのか?
開業してしばらくの間は知識も経験も圧倒的に不足していると感じていたので、無料のセミナーや研修などを探しては参加していました。その頃は会場での開催はかなり人数を制限していて、その分オンライン参加の数を増やしてくれていたので、淡路島という地理的不利な場所にいる私にとっては願ったり叶ったり。東京や神奈川で開催しているセミナーなども受講できて、いい勉強になりました。そして、オンラインも会場受講も質はほとんど変わらない、唯一の違いは自分自身の研修に対するモチベーションや向き合い方だけ、、、と感じました。

そうなんです、オンラインだと相手から見られていないという心の緩みからお菓子を片手に受講したり、途中で違う作業を始めたり、挙句の果ては音だけ聴きながら昼寝したり、、、
会場で受講したら絶対にできないことができてしまう。結局、自分への甘えがあると学習効率が悪く、というより学習していないことになります。今では、その辺りを反省して受講中は会場にいる気持ちで講師や運営に失礼なことはしない、と心に決めてパソコンの前に座るようにしています。ただ、トイレだけは自由に行っていますが。。。

あと、淡路島に来てから圧倒的に増えたのがオンラインでの会議や打ち合わせです。コロナ前にサラリーマンを辞めているので単純に比較はできませんが、以前一緒に働いていた人たちからは、かなり多くの会議や打ち合わせをオンラインでやっていると聞いています。私も地理的な問題で東京の人たちとの打ち合わせはすべてオンラインでやっていますし、それで十分だと思っています。
特に、オンラインには幾つかの利点があって、一つ目は時間になると自動的にシャットダウンされる(ちゃんと会員登録とか会費を払えば別なんだと思いますが、、、)仕組みがあり、無駄な延長などがないことです。会議室に人が集まって話をすると、余計な話や脱線なんかは日常茶飯事でその分予定時間に終わらないことが常態でしたが、オンラインだとこれが出来ないので、非常に効率的でGoodです!

また、オンラインでの打ち合わせだと、複数人が同時に話をすると誰の話も聞き取れなくなるので、暗黙の了解というか独特のマナーで話をするの常に一人だけ。これだと声の大きい人や偉そうな人が話を遮ったりできない(と言うか、そんな雰囲気にならない)し、うまくファシリテートすれば全員が均等に意見を言うこともできます。

それに、終了後の余計な立ち話もない。対面式の会議だと会議室を出るまでに誰かに呼び止められて違う話題を振られて困ったり、下手をすると面倒なことを引き受けさせられたり、、、
という面倒もありましたが、オンラインなら「退出する」ボタンを押せば、それで終了。
コミュニケーションが不足するとか仲間意識が希薄になるなど、弊害があるとも言われているシステムですが、それを上回るメリットがある、、、と私は感じているので、これからも積極的に使っていくつもりです。

そして、今の目標はこのオンラインシステムを活用して簡易な診察所を地域に作りたいと考えています。地理的弱者である田舎では病院に行くのも一苦労です。特に車を運転できない高齢者にとっては、月に1回の定期診療でも家族の誰かに送迎するための時間を作ってもらわなければならず、それが心理的な負担になっているとも聞きます。
それなら、近くの集会場にWiFiをひいて、そこにパソコンを設置するだけの簡易なオンライン診療所が作れれば、定期診療くらいなら歩いて自力で受診できるのでは、、、
なんてことを本気で考えています。

せっかく使えるようになった便利な道具、活用しまくるぞぉ~ 💪