【FIREの日常】#14 移住者の仕事事情

淡路島に移住して、途中1ヶ月間の関東生活を除いて、約3ヶ月が経ちました。この日記の【FIREの日常】#4で所属するコミュニティーが変わったことを書きましたが、今回は淡路島の移住者の人たちがどんな仕事をしているのかについて少し触れたいと思います。

まず、移住者の多くが私のように開業しています。やっぱり、会社勤めをするなら都市部の方が選べる職種・業種も多いし、求人の数も比べ物になりません。淡路島に移住してまでサラリーマン・サラリーウーマンを続けたいと言った人に会ったことがないし、そもそも会社勤めをしたい人は移住を決断したりなんかしないのでしょう。

移住者交流会でとある移住者の方が『若くして田舎に移住するような人は、どこか普通じゃない。』という趣旨の発言をしていましたが、これは年齢に関係なく移住者の方がリスクの許容度が大きいことを伝えたかったのだと思います。現役の会社員だった人は、安定した会社勤めを辞めて不安定な起業を選んだわけだし、定年後に移住した人はこれまで慣れ親しんだ生活環境を大きく変える決断をしたのです。どちらのケースも、まだ見ぬ新天地を求めた、ある種の冒険なんでしょう。

この1月11日には、#13で書いたクリスマスパーティーで一緒だったメンバーが洲本市でカフェをオープンしました。田舎の古民家を改装したとてもお洒落な店内に、焙煎された珈琲豆の香ばしい香りが漂うカフェです。古民家をベースにしているので、玄関で靴を脱ぎ、廊下を通ってアンティーク調のテーブル席に着席するのですが、このスタイルがとても落ち着くんです。スリッパで珈琲を飲んでいると、街の喫茶店やチェーン店では味わえない、自宅のリビングや懐かしい友達の家でお茶をいただいているような、くつろいだ雰囲気を味わえます。

cafe cache-cache(カフェ カシュカシュ)
洲本市中川原町中川原92-1
Instagram/@cafecachecache1
TEL:080-9014-4579

移住してから知り合った50代の友人が、冒険の果てに得たとても心地の良い空間です。是非とも一度立ち寄ってみてください。

他のメンバーも色々やってます。就農はもちろん飲食店や賃貸業、民泊と養蜂家を一緒にやっている友人もいます。また、少数ですが自営以外に勤め人をしている人もいます。小学校の用務員の職を見つけた人もいるし、買い物に行けばパートを募集しているポスターをよく見かけます。職種や業種にこだわらなければ、生活できるだけの収入を得ることはそれほど難しくないのかもしれません。

最近読んだ本の中に、アメリカの90歳の方々に「今、一番後悔していることは何?」と聞いたアンケート結果が掲載されていました。約9割の人たちが「冒険しなかったこと。もっと冒険しておけばよかった」と答えたそうです。
移住にはリスクがあります。特に、仕事面では相応の覚悟が要ります。でも、そのリスクを取れることが「冒険」で、冒険をしたからこそ今際の際に人生の満足感が得られるのかもしれません。

『我が生涯に一片の悔い無し』
世紀末覇者を目指したラオウのように、私も死に際に後悔しないよう移住という冒険を満喫しないといけないですね。