【FIREの日常】#103 停電中

私の住んでいる地域では年に数回ほど停電があります。大体は大雨や雷で変電所がダメージを受けて1分~5分くらい停電する程度なんですが、先日は朝6時ごろに停電が始まり9時過ぎまで続く長い停電を体験しました。

そして、この時間帯の停電は少し困ります(-_-メ)

私は天然パーマで寝癖がひどいので、髪を濡らしてドライヤーで乾かすのが毎朝のルーティンなんですが、この日に限っては髪は爆発状態のまま。いつも飲んでいる温かいお茶も電気ケトルが動かないので諦める。そして、パソコンも当然動かないのでニュースなどを読むことができず、デスクライトも付かないので本も読めない、、、手持無沙汰の極みです。

この日は曇り空で雷が落ちた様子もなかったので原因はよく分からなかったんですが、電力会社のホームページには阿万や福良、灘など結構な広さで停電になったと書いてあり、復旧見込みは8時30分ごろ。まぁ2時間ほど待つしかないか、、、と庭に出て植物の水やりとお世話を30分ほどやって、遂にやることが無くなってしまいました。
しかし、こういう時こそここ2年のFIRE生活で身に付いた「持て余した時間の使い方」を実践する絶好のチャンスだと思い考えました。そして出した答えが今回は「料理をする」でした。
といってもIHヒーターや電事レンジなどは使えません。まず庭に出て青じそを20枚くらい収穫しそれを水洗い。醤油やごま油で作った漬けだれに青じそをドボンするだけの簡単ですが結構美味しい「大葉の醤油漬け」の完成です。

勢いそのまま、次は機能停止した冷蔵庫を開け、鳥の胸肉を取り出します。適当にカットして、少し濃いめの塩水に漬けたらしばらく放置。その間に新作したロケットストーブに薪をくべて燻製の準備です。ロケットストーブには太い薪は入らないので、板状の木を手斧で細く割いてストーブに適度に積み重ねてから着火。桜チップを敷いた燻製器をストーブにセットして、チップのいい香りが漂ってきたら水気をふき取った塩漬け肉を並べて、あとは待つだけ。

ロケットストーブは火の勢いが強いので、目を離さないようにその場で様子を見守っていましたが、それも20分ほど。火が落ち着いたころに燻製器の蓋を少しだけ開けて中を覗いてみると、チップのいい香りのあとに飴色になった鶏肉が目に入ります。チキンジャーキーの完成です。

火傷をしないように慎重に燻製器をストーブから外し、火の始末を終えたころ、携帯電話の時計を見ると8時半を少し過ぎていたので『もう復旧したかなぁ』と思い家の中へ。でも、電気はまったく点いていません。もう一度電力会社のホームページをみると、復旧見込みは9時30分ごろに延長されていました(-_-;)

さすがにもう一度ストーブに火を入れる気は起らず、何をしようか逡巡していると突然部屋に明かりが灯りました。やっと電気が復旧したようで、これで手持無沙汰も解消されました。

結局、停電は3時間ほどでしたが、原因もよく分からず、周囲の人もそれほど騒ぐ様子はありませんでした。こっちでは意外と日常的なことでみんな慣れているようです。これから田舎暮らしを始める人は意識しておいた方がいいかもしれません。

で、この日のお昼ごろに食事をしながら気が付いたんです。

『うちの家、ソーラーパネル着けたよなぁ。こんな時こそ活用するべきだったのでは(;_:)』