【FIREの日常】#32 新居へGO! ~前半~

昨年の暮れから、同じ土地の敷地内に新たな生活スペースとして別棟を建てていたんですが、それがいよいよ完成しました。今回は、その新居ができるまでに感じた色々なことについて書いていきます。

別棟は今の住まいから15mほど離れていて、その間に家庭菜園用の畑やピザ窯なんかを設置しているようなロケーションです。工事は12月の中旬から始まりましたが、まずは整地と基礎となるコンクリート打ちからでした。

整地には小型のユンボを使っていましたが、もの凄い勢いで土を掘り返し、雑草だらけだった地面があっという間にきれいな更地になりました。中でも十数本残っていた切り株をユンボのショベルがほぼ一撃で抜いてくれました。これまではチェーンブロックで1本1本苦労して切り株を退治していたのに、工事機械を使えば抜くのも運ぶのも本当に簡単そうでした。ただ、あれを運転するのは難しそうでしたが、、、

整地の次は、コンクリートミキサー車が来て基礎作りです。ここで驚いたのが左官屋さんの技術の凄さです。ちょうどその頃はピザ窯製作を始めた時期で、コンクリートを練ったり均したりする難しさを実感していましたが、左官屋さんの仕事の見事なこと!!

たった2人で作業していたのですが、ひとりはミキサー車から出てきた重たいコンクリートを一輪車でスイスイと運び、もうひとりは運ばれてきたコンクリートを枠に敷き詰めてから空気を抜いて均すんです。ここで見た2人のまったく無駄のない連携といい、表面をきれいにするための鏝の力の入れ加減といい、これぞ職人という感じの技術でした。

そして、コンクリートが乾いたころに足場を組む職人さんたちがやってきました。ここでは5人くらいで作業をしていましたが、とにかく明るい人たちでびっくりしました。何となく職人さんは寡黙で陰キャなイメージを持っていましたが、喋りながら作業をするタイプの人たちだったようで、終始賑やかな雰囲気で足場を組んでいかれました。

このまま完成まで書くとかなりの長編になってしまいそうなので、棟上げから先については次回にしたいと思いますが、この時点で感じていたことは「本物のプロって、凄ぇ!」でした。以前、「1万時間の法則」といってプロの技術を習得するためには10,000時間必要だなんて言われていましたが、今回会った人たちは恐らくその10倍以上の時間を費やして得た技術を私の家のために惜しげもなく使ってくれました。

私は性格的に一つのことを永く続けるより未経験のものを次々と体験することに喜びを見出す方なので職人には向いていないのだと思いますが、だからこそ職人さんの技術を目にする機会を得るともの凄く楽しいし、感化されるんだと思います。

「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「一流」「達人」「名人」・・・など、一芸を極めた人たちのことを表現するする言葉は古今東西かなりたくさんありますが、やはり尊敬されるべき存在なんでしょうね。