【FIREの日常】#110 暑さゆえの怠惰

私の家は海岸から直線距離で約550m、時折り波の音が聞こえるくらいの距離にあります。
海に近い地域の特徴として山間部や盆地に比べて気温があまり上がらない、というのがありますが、うちも当てはまっているような気がします。

最近のニュースなどをみると、東京など都市部はもの凄く暑くて大変なことになっているようですが、東京よりも南に位置する我が家は海風も抜けるので意外なほど快適です。さすがに昼間はエアコンを付けるようにしていますが、午前中や日暮れ以降は窓を開けるだけで十分心地よい日が多く、海岸沿いのメリットを享受させてもらっています。

ちなみに、これまで最も暑いなぁ、、、と思ったのは尼崎の寮に住んでいる時で、玄関を出た途端に感じる何とも言えない熱気とムシムシ感。中途半端な温度のスチームサウナに服を着たまま入ったような不快感が全身を包み会社に行く気が失せた、、、そんな嫌な思い出が残っています。

その後、東京に転勤しましたが、暑いのは変わらないんですけど不快さ加減は多少減ったように感じ、特にお盆を過ぎた後の朝晩は尼崎に比べて幾分過ごしやすいと感じていました。それでも、十数年も東京で暮らしていると身体は尼崎での不快感を忘れ、東京を涼しく感じることもなくなりましたが、外回りの仕事ではなくなり炎天下のもと汗をかきながら歩くことがなくなったせいで「夏は暑い」ということを実感することが少なくなっていました。

それが移住してからは海辺でのボランティアや家庭菜園など、自分の都合なんですが炎天下で過ごす時間が幾分増え、数年ぶりに夏の暑さを実感できています。そして、暑さを思い出すと同時に「夏バテ」も復活しました。しかも「心の夏バテ」。。。

涼しい午前中はまだ活動的になれるのですが昼食を終えた途端、クーラーで冷えた室内から出たくなくなり、ただただじぃーっとしている時間が増えました。そうなんです、暑さのせいで午後はなんのやる気も起きなくなってしまったんです( ;∀;)

陽の光があたる部屋のカーテンを閉め切った薄暗い部屋で、キンキンに冷えた飲み物を片手にゴロンと横になりながらプロジェクターに映るYouTubeやAmazon Primeを堪能する。こんな生活を1か月近く繰り返していると、さすがに罪悪感が芽生えてきました。

『世の中のほとんどの人は、この時間は汗を流して働いているのに、、、これでいいのか?』

『せめて5時まではちゃんとした方がいいんじゃないか。いい大人なんだから、、、』

『自由気ままなFIRE生活って、こんなだらしない生活だったのか?』

などなど、激しく今の自分を批判して、とりあえず散歩に出てみましたが、、、あまりの暑さで 5分もしないうちにギブアップ。やっぱり涼しい家の中が一番で、無理をするのは早々に諦めました。おかげで、今年の夏は結構な数の邦画やアニメ、ドラマを見ることができました。 サラリーマンの頃に見ていたテレビの時間に換算すると5年分くらいの量を一気に見たんじゃないでしょうか。これはこれで、いい夏だったような気がしています(#^^#)

ちょうどこの記事を書いているのが台風6号が過ぎ去った後なんですが、風の向きが南風から北よりの風に変わって、とても過ごしやすくなりました。今までの怠惰な生活を戒めるべく、もう少し涼しくなったらジョギングでも再開しようかなぁ、、、と、ゆるい誓いを立てたお盆の朝でした。