【FIREの日常】#111 移住のセオリー(第2回)

今年1月からはじめた単なる自己満足の暇つぶし企画の第2回です。移住生活を楽しめている人と上手くいかずに帰ってしまった人の違いを体系的に分析してみたい、、、という答えがなんとなく想像できていて、新しい発見などないことは薄々感じてはいるものの、私自身が納得するために、今回もやっていきます。

なので、興味のない人には意味不明な内容になるかもしれません。悪しからず m(__)m

さて、前回は移住者の体験談から主に成功しているであろう事例を抽出して、それらに共通して使われている言葉の頻度や関係性を分析することで、成功している人の特徴を仮説にするところまでやりました。
今回はその続きで失敗した人の事例から、そのコメントに使われている言葉を分析することを試みようと計画していましたが、、、探せど探せど、こんな事例を集めたものはどこにもなく、 ネット上にあるのは「移住して失敗しやすい人の特徴」とか「失敗しないための心得」など、誰にでも当てはまるような無難な記事ばかりでした。
しかも、書いている内容は大体に通っていて、なかにはタイトルから内容まですべて同じ文章だったものもあり、委託を受けたライターが仕事として書いているのがよく分かるものばかりでした。

まぁ、それでも何かの参考にはなるかもしれないので、それらの記事に書いてあったことをまとめると、移住後に感じた想定外のマイナスポイントは、

①人間関係・・・田舎の人間関係が想像以上に濃くて戸惑うとか、

②生活環境・・・自動車が必須とか買い物が不便とか、

③仕事・・・希望する働き口がない、想像以上に儲からないとか

④生活コスト・・・意外と物価が高い、収入が低い、ってな感じです。

これらを無難な記事ばかりと書いたのは、この4つは移住に限らず社会生活を送る上ではどこでも通じる内容だからなんです。例えば、転勤や転職をして職場が変わったとします。移った先の職場で①理想的な人間関係を築けなかったり、②職場が家から遠くなって通勤がしんどかったり、③労働時間や業務内容(働き方)が思っていたのと違っていたり、④天引きや税金が想定よりも多くて手取りが少なかったなどなど、、、結果的に今の職場に満足できず転属希望を出したり、転職活動を始める、なんてことはよく聞く話です。

なので、ネットで収集できる情報からは地方移住の失敗に関する仮説は立てられないと判断しました。本当は、成功事例と失敗事例のそれぞれから仮説を立て、インタビューを通じてその仮説を検証していきたかったのですが、、、無理だと気付いたので、ちょっとやり方を変えて挑んでいきます。

でも、ネット記事から新しい発見がまったくなかったのか、と言えばそうでもありません。   一応、内容が重複していない記事を8個ほど集めて、成功事例と同じように計量テキスト分析にかけて共起ネットワーク(一緒に使われる単語の組み合わせ、例えば「ガソリン」は「費用」や「増える」と一緒に使われている、など)を調べてみました。

そうすると、「医療」「飲食」「教育」という言葉が「少ない」と一緒に使われていることは想定していたんですが、それらと同列で「娯楽」も同じく「少ない」と共起していました。  生活するために不可欠な要素(衣食住+医)と同じくらい娯楽、つまり「楽しみ」が無いことは人間が住む場所を選ぶにあたって満足度を下げることを再認識しました。

今回は欲しいデータが集まらず消化不良気味の調査になりましたが、これも現実。自分の研究者としての未熟さを痛感しつつ、次に進みたいと思います。

次回は実際の移住者から話を聞いて、仮説の検証をしてみたいと思います。

どこまでできるのか、よう分からんけど。。。