【FIREの日常】#3 生活の変化 その1

FIREな生活をはじめてから、色々な事が変化しました。この変化を自動(自分で変えたこと)と受動(周囲が変わったこと)に分けて書いてみます。今回は自動についてです。

まず自動(自分で変えたこと)の第一は生活リズムです。朝起きて夜寝る生活は(当たり前ですが)変わっていません。ただ、朝の起き方が変わりました。目覚ましをかけなくてよくなったのです。決まった時間に決まった電車に乗る必要もなく、多少時間がずれても1日の生活に影響がないので、朝日が昇った眩しさ目が覚めるようになりました。

これが実に心地いい(^^♪

もう辞められません。

次は、1日のスケジュールの立て方です。急ぎの仕事や頼まれごとがあまりないので、起きてからその日の陽気や天気、体調を考えてスケジュールを立てています。晴れていたら遠くまで散歩したり、畑仕事をしたりしています。また、雨が降ったら家の中で本を読んだり、細かいところを掃除したり、と普段気にはなっているけどなかなか手を付けていないことを済ましてしまいます。加えて、これらを何時からはじめて、どのくらいの時間を費やすのかも、その時々の状況などで自由に決めています。30分単位で打ち合わせや業務が決まっていた勤め人のころからは想像できないことです。

ただ、最初はこの行動パターンに慣れませんでした。2日くらい前には30分単位のスケジュールが決まっている生活が体に染みついていたので、何をしてもいい環境に置かれると不安で、やれることを一生懸命探していました。やりたかった本棚のDIYをしていた時も、「今日はここまで終わらせるぞぉ」と勝手にノルマを決めて一心不乱に作業する始末でした。

この「勤め人スイッチ」が切り替わったきっかけは、思い切って「何もしない時間」を作ってみることでした。格好よく言うと「瞑想」とか「マインドフルネス」、俗に言う「何もせず、ぼぉーっとしてみる」ことをはじめたことでした。以前から米Googleの職場で生産性向上などに効果があるとして取り組まれているマインドフルネスには興味があり、本も読んでいました。あまりにやることが無いので、この機に試してみようと思い立ち、さっそくはじめてみました。

効果は…、よく分かりません。

そりゃそうですよね。これまでと全然違う生活をはじめているのに以前に比べて生産性が向上したとか、そもそも仕事をしていないのに効率化された、などが分かるはずもありません。

ただ、気持ちはとても楽になりました。鳥の声と虫の音しか聞こえない静かな環境で、何も考えずにぼぉーっとしていると、心が落ち着くと言うか何も感じなくなるような状態になります。そして、これが終わったあとは、スケジュールがないことの不安とか焦りが無くなり、「もう、いいや!」とある種の開き直りに至ります。

これがお釈迦様の言うところの「悟り」に近づいているとはまったく思いませんが、確かに瞑想がストレスなどの心理的障害に効果があるのは確かなようですね。