【FIREの日常】#39 登記をやってみた(1)

以前の日記で敷地内に別棟を新築したことを書きましたが、その建物の登記を自分でやることにしました。今回は、自分で登記するに至った背景やその過程なんかを書いていきます。

そもそも今回のことで知ったんですが、新築した建物の登記には2種類あるようです。以後、自分なりに分かりやすく整理した結果を表現していくので、プロの土地家屋調査士や司法書士の方が読むと『表現が違うよ』なんてつっこみもあるかもしれませんが、ご照射ください。

1つは建物が存在していることを公的に証明する「表題登記」で、もう一つは、その建物が自分のものであることを証明する「権利登記(所有権保存登記)」になります。一般的には表題登記は土地家屋調査士に依頼し、権利登記は司法書士に依頼して手続きをしてもらいます。

表題登記は不動産登記法の第47条に「新築した建物 ~中略~ の所有権を取得した者は、その所有権の取得の日から1月以内に、表題登記を申請しなければならない。」と記されていて、これを怠ると10万円以下の過料(罰金みたいなもの)を課せられる場合があります。一方、権利登記にはそのような義務や罰則はありませんが、建物を売却する時やこれを担保にお金を借りる時などは必ず必要になるため、やっておいた方がいい手続きになります。

で、今回、自宅の登記を自分でやろうと思った動機は単に時間があったのと、一応行政書士の端くれとして行政手続きを体感してみようと思ったわけです。当然、自分の所有する物件以外の登記手続きをやることは法律上禁止されている(司法書士など他の士業の独占業務)ため、これをやる機会はもう二度とないかもしれない、なんて考えて苦労は承知でチャレンジしてみました。

まずは表題登記からですが、先人の知恵とは有り難いものです。すでに自身で表題登記をされた方が、丁寧にWebサイトにアップしてくれていました。必要書類からその書き方まで、本当に見易くて分かりやすいんです。承諾を取っていないので、誰のどのサイトかは載せずにおきますが、目茶苦茶感謝しています。

このサイトにあったとおりに書類を作成して、いざ法務局へ。この段階では申請書をいきなり提出する訳ではなく、登記手続き案内に電話予約をして書類の確認などを相談します。そこで言われたのが、『自分でここまでやったんですかぁ?凄いですねぇ』でした。

後々、別の相談員の方に聞いたんですが、表題登記には建物の図面と周囲の平面図が必須で、これを作成することに挫折する人が多いようです。確かに、普段から専用のソフトで図面を書いている設計の方以外は『縮尺 1/250で建物図面、縮尺 1/500で平面図を』なんて言われても、やる気も起こらないですね。

でも、パワーポイントで会議室の座席表や表彰式のテーブル配置図なんかを作ったことがある私としては、まったく苦になりません。しいて挙げると、B4サイズで作成することになっている図面を、自宅プリンターの都合ではA4で作成し、それをB4に拡大コピーするという面倒な手間があったくらいです。B4サイズで正しく縮尺された長さになるように逆算する、なんてのは最初は気付きもしませんでした。う~ん、やっぱりハードル高いかも(´;ω;`)

そんなこんなでWebサイトをフル活用して自分で登記をやり始めたんですが、今回は文字数が多くなってしまったので、ここまでにします。

次回は表題登記の結末までを書いていきます。権利登記とマイホーム取得支援の補助金については、終わり次第レポートするつもりですが、、、6月末くらいかなぁ。