【FIREの日常】#2 何故、FIREに?

今回は、私が何故 FIREの生活スタイルを選んだのかについて書いてみます。

私は、24年間会社員として働いてきました。最初の10年間は地方の拠点に配属され、その後の14年は東京を拠点に勤務していました。その会社は全国各地の拠点に転勤する可能性があったのですが、結果的に会社人生の後半を東京で過ごすことになってしまいました。

私は、人の多い都会での暮らしは得意な方ではなく、できれば地方の拠点でのんびりと仕事することを希望していたのですが、その望みはなかなか叶わなかったため、早期退職を選ぶことになりました。会社の仕事はとても面白くて、周囲の人たちとも(自分では?)上手くやれていたと思っていましたが、それよりも東京を離れて生活したいという思いの方が強く、結局は飛び出していました。

実は、この時はFIREのような生活を送ることは考えておらず、って言うかFIRE自体を知りませんでした。ただ、YouTubeで見た田舎暮らしにあこがれて夢想する日々で、実際に石垣島に旅行がてら下見に行ったりもしました。

そのため、当時は仕事は当然しなければならないと考えていて、どこでも活かせる国家資格を取る必要性を感じ、中小企業診断士の取得に向けた勉強をはじめました。これが2018年の春ごろの話で、そこから移住に向けた準備がゆっくりスタートしたのです。

この準備がコロナで加速しました。

移動制限というはじめての制約を体験し、実家のある兵庫県に自由に戻れない、という現実からこれまで漠然としていた移住計画を本格的に進めることにしました。ちょうど行政書士試験の自己採点でも目途がたったため、具体的に移住先を兵庫県の北部エリアと淡路島に絞り、物件探しや引っ越しなどを一気にやりました。実際に淡路島での生活がスタートするのは、東京を引き払ってから6か月後になるのですが、この待機期間中にFIREについて詳細を知りました。

私は、運よく資産運用が上手くいっており、しかも田舎暮らしをする準備をしていたため、期せずしてFIREを実現できる状態にいました。決して仕事をすることが嫌だとか苦手という訳ではありませんが、「お金のために仕事するのを辞める」というコンセプトがとても気に入り、実践してみたいと思うようになりました。

決して「働くこと」を辞めるつもりはありませんが、「誰のために・何のために」働くのかを大きく変えてみようと思っています。これまでは自分の生活費を稼ぐために会社に勤めていましたが、これからは自由な立場で困っている誰かの役に立つことを仕事にしていきたいと思っています。格好よく聞こえるかもしれませんが、今しばらくはこの高い志を持っていたいと願っています。

とは言え、働く割合は(週3日くらいに?)減らしますが…