【FIREの日常】#69 淡路島のポテンシャル

最近、飲み会や経営相談の場で新しいビジネスプランについての話を聴く機会が増えました。コロナでの行動制限が緩和され、地方の事業者も本格的に軸足を経済活動にシフトしてきたのかも、と感じています。もともと、海産物・農産物・肉類など食材が豊富で、レジャー施設や観光スポットの多い淡路島は、ビジネスをはじめる土地としては恵まれていて、そのポテンシャルはかなり高いと感じています。今回は、島の魅力を新規ビジネスの視点から書いてみたいと思います。(具体的なビジネスアイデアについての記載はありませんので、ご了承ください)

①巨大市場が近い

淡路島は本州と四国にそれぞれ橋がかかっている珍しい島で、車でのアクセスがとても便利だという好立地です。しかも、本州側は大阪・神戸といった大都市に近く、多くの需要を取込むことができます。不景気や社会不安になるとよく聞く「安・近・短」の観光地としての利用価値があることに加えて、関西国際空港から船でも来れるため、外国人旅行客の中継地としても便利です。

②絶景スポットが多い

島なので周囲を海に囲まれていて、海岸線や夕日、朝日など自然がつくる絶景に事欠きません。街中を走れば、そこここに日本の田園風景(田んぼや玉ねぎ畑)が望め、山の中を走っていれば開けた土地から太平洋や瀬戸内海の大海原だけじゃなく、大鳴門橋・明石大橋のようなダイナミックな人工物までも一望できます。都会に住んでいた私からすると、そこら中が絶景スポットに見えます。

③食べ物が魅力的

メジャーな農産物は玉ねぎやレタスですが、潮風のあたる沿岸部ではみかんやレモンなどの柑橘類なんかも生産されていて、とても美味しい特産品です。個人的に、これらより凄いと感じているのが海産物です。まず、魚種がとても豊富です。島なので周りを海に囲まれているのは当然なんですが、平安時代より前から「御食つ国(みけつくに)」として朝廷に食材を収めていたことからも、その豊かさは折り紙付きです。さらに、牛肉を食べる食習慣ができてからは、牛もブランド化しています。ちなみに、神戸ビーフや松坂牛など有名ブランドの牛は、淡路島で生まれ育った子牛がそれぞれの土地で成長したもので、もとは淡路島出身なんです。

とりあえず、魅力的なものを3つだけ挙げましたが、他にも④土地が安いとか⑤通信インフラが整っている、⑥比較的民度が高いなど、ビジネスをする上で最低限満たしていて欲しい条件も整っています。

これらの強みを島の経営資源として考えて、その価値をVRIO分析(経営学で強みを分析する手法の一つ)してみると、景色や食べ物は十分にValue(価値)があり、他には無いとても珍しい(Rareness-希少)もので、決して真似できない(Imitability-模倣)という、素晴らしい強みになります。

そして、これらの強みを理解している島外の人たちはもとより、地元に住み続けている人たちも何とかうまく活用したい、という意欲が湧いてきているのを感じます。当たり前のようにある自然の恵みをフル活用して、ビジネスの成功率を上げるための計画を練る、、、

コンサルタントにとってはこれ以上ない楽しい職場(島)です。