【FIREの日常】#48 経営相談員という仕事

最近、中小企業診断士としての仕事の依頼が増えています。特に、経営相談窓口の業務が立て続けにあり、住んでいる南あわじだけじゃなく、お隣の徳島県にも行くことになっています。今回は経営相談ってどんな業務なのかを書いていきます。

まぁ、「経営相談」は読んで字のごとく経営に関するあらゆる相談事に対して方向性を示したり、アドバイスするという役割なんですが、この「経営」というのがもの凄く幅が広いんです。従業員を増やす、売り場を改善する、キャッシュレス対応のレジを導入したい、テレワークを始めたい、補助金を申請したい、、、などなど、あらゆる分野のお悩みを相談されます。

この頃はコロナ過で落ち込んだ売り上げを回復するために、各種補助金を国だけじゃなく地方自治体でも用意しています。これらを上手く活用して事業再生を果たしたい、という考えには賛同していて、出来るだけ力になれたらと思い、この仕事を受けたんですが、、、実に難しい。

そもそも相談者もどうやって経営を改善するかの検討段階で、聴いているこちらもその計画の実現性を測りかねているので、もの凄くアバウトな返事しかできないのがもどかしいんです。

『〇〇補助金は、こんな方が利用できます』

『この条件に当てはまるように計画書を作成しなければなりませんが、いかがですか』

『計画書のポイントは〇〇で、特にストーリー性が大事ですよ』

なんて、ざっくりしたことしかコメントできていません。

私は大学院に通っていた頃に、授業の一環として補助金の審査をやっていた方の講義を受講したことがあり、補助金申請のポイントは(漠然とですが、)理解しているつもりです。ただ、このスキルは実務で活かせるもので、一般論として語った場合にはとても陳腐でありきたりのコメントになってしまいます。

それでも、わざわざ相談に来てくれた方に何かいいアドバイスが出来るようにと、補助金を使ってやりたいことについて、経営学的な目線でアドバイスしてみましたが、、、これで良かったのか???と考えてしまいます。特に、相談者は事業責任者である場合が多く、小規模な会社だと社長さんが、中堅規模だと役員や部長クラスの方がお見えになられます。なので、経営に知見のある方が多いので話は早いんですが、その分間違ったことは言えないというプレッシャーはもの凄いです。

昔から、顧客満足度調査というものは色々な企業や施設で実施されています。私も勤め人の頃は、その運営に多少なりとも関わったことがあり、例えばNPS(ネット・プロモーター・スコア)などは、これまでの満足度5段階評価よりもより精緻にお客さまから信頼されている度合い(顧客ロイヤリティ)が測れる、なんてことも学びました。

この相談窓口業務でも満足度調査してもらえないかなぁ。

目に見える結果が無いと、本当に相談者の役に立っているのか、分かりずらいんですよねぇ。

でも、調査結果を見るのも怖い気がする、、、健康診断と一緒です。

意外とビビりなんでしょうね(-_-;)