少し前の話になりますが、はじめて野菜を育てました。
移住当初からはじめていたのが、DIYと野菜づくり。家の南側におそらく花壇として使われていたであろう2坪程度のスペースがあり、そこで秋から育てられる野菜を植えてみました。小松菜、ほうれん草、人参、ニラ、水菜、かぶら、チンゲン菜、そしてニンニク。
種を蒔いた9月初旬は8月の多雨を取り戻す勢いで暑い日が続き、畑仕事デビューとしては幸先がいいのでは、、、などと思いながら農具を手に取りました。
ここで活躍したのが、なんと齢(よわい)70になる私のおかん(母親のこと)。リフォーム中からちょこちょこ遊びに来てはいたんですが、野菜づくりに本格参戦してくれ大車輪の活躍!
朝から夕方まで日焼けや熱射病と闘いながら、目を離すとすぐに庭で何かをしている様子。雑草を引いて干したり、木の枝をのこぎりで切り倒したり、と兎に角動き続けます。ついには、家の敷地に隣接している市の土地まで掃除する始末。本人いわく、「いい腐葉土になりそうな落ち葉がたくさんあった」とのことで、そこらじゅうの落ち葉を集めて干した雑草と一緒にコンポストで肥料を作っています。
淡路島の暖かな気候と助っ人の活躍もあり、野菜たちはすくすくと育ちました。小松菜やチンゲン菜は種を蒔いてから3日ほどで芽を出し、他の野菜たちもその後どんどん発芽、成長していきました。
が、ここで家庭菜園初心者ならではの悩みが出てきました。
まずは虫問題。
アブラナ科の野菜にはアオムシなど葉っぱを食べる虫が付くという知識はありましたが、実際に小松菜の葉の裏に小さな毛虫とかイモムシのような、なんとも気持ちの悪い形の生き物がびっしりと付いている様子を見ると、ちょっと引きました(T_T)
それでも慣れとはすごいもので、毎日のように虫たちを駆除していると、そのうち何とも思わなくなり、少し寒くなって虫が極端に減ってきた最近では、ちょっと寂しくなっている自分がいます。
そして、こちらの方が深刻ですが、たくさん植えすぎる問題です。
種はホームセンターで袋に入ったものを買ったのですが、使い切らないともったいないと考えた助っ人(うちの母親)が、かなりの蜜状態に蒔いたのです。最初はたくさん芽が出て喜んでいた私でしたが、収穫の時期がやってくるとこの問題が切実であることを知ります。
毎日、毎日収穫して食べても、減らないんです。緑の葉物野菜は私の中では同じカテゴリーに分類され、使い方もほぼ同じ。昨日は小松菜、今日はほうれん草、明日はチンゲン菜とグリーンなお皿が食卓に並ぶ日々が続きます。しかも、間引きが甘かったので、それが大量に残っています。
素人ならではの「もったいないから、種を蒔きすぎる」のと「育つのが嬉しくて、間引きが甘くなる」という2つを体現した庭の畑を見ながら、昔学んだ論語を思い出しました。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」