【FIREの日常】#11 ピザ窯を作ろう!(1)

田舎暮らしでやりたかったことの一つに「ピザ窯作り」がありました。2022年1月時点では制作途中のため、今回は前半部分の様子を書いてみます。

そもそも、なんでピザ窯を作るのか?ですが、単純に我が地域にはピザの宅配が無いからです。この辺りはデリバリーピザ屋はなく、恐らく出前もありません。Uber Eatsの箱を背負った宅配自転車の交通マナーが社会問題化している都会と違って、ここでは自転車での配達はほとんど不可能です。

だから、ピザが食べたいなら自分で作るしかありません。だったら、窯ごと作ってやるぞぉ、と息巻いて調査にかかりました。調査は、いつものYouTubeとGoogle検索にお世話になりながら、動画だけで10時間ほど、ブログも20くらいは目を通しました。

そして出した結論が『これなら私にも出来る!』でした。

ピザ窯の制作工程は大きく分けて2つです。
①コンクリートブロックで土台を作る
②耐火レンガでドーム型の窯を作る

そして、帰省前の12月29日に土台作りを開始しました。まず始めに、うちの敷地で基礎工事をやっている業者の方からコンクリートを分けてもらい、90cm × 45cm × 4cm のコンクリート平板を2枚作りました。

サイズ通りにコンクリート用型枠合板(コンパネ)を加工し、そこに頂戴したコンクリートを流し込むのですが、これがとてつもなく重い。。。

多少年を食ったとはいえ、学生時代にアメフトで鍛えた身体です。25リットル入るトロ箱の量くらいは難なく運べると思っていたのに、凄まじい重さにあっさりと白旗を揚げて少しずつ運ぶことしかできませんでした。

そして、運んできたコンクリートをどんどんコンパネの枠に流し込み、Amazonで買った「左官こて 3点セット」を、YouTubeで見た通りに使って表面をならしていきました。

が、ここで基礎工事をやっていた職人さんが『あぁ~、ダメダメ』とこてを取り上げ、おもむろにコンパネを蹴り始めました。唖然として眺めていると『空気を抜いてるんや』と。私もこてを使って空気抜きをやっていたつもりでしたが、本職から見ればまったくお粗末だったようで、本気の空気抜きを見せてもらいました。

そして、ここからの私はサポート役に徹しました。『ここにコンクリ!』と言われれば、すぐにスコップでコンクリートを足し、トロ箱が空になれば、すぐにミキサー車まで行ってコンクリートを補充する。。。

おかげ様で、1月4日に帰省から戻ってきてコンパネから平板を外してみると、自作(ほとんど自分ではやっていませんが、、、)したとは思えないほどなめらかで綺麗なコンクリート板が出来上がっていました。

YouTubeを見ただけで「出来る」と思い込むことは危ないですね。やっぱり、経験者に教えてもらうのが失敗しない一番のやり方かもしれません。

徒然草の「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」を体感した2022年のお正月でした。