感想文:運のいい人の法則

自分は運がいいと思っていますか?それとも悪いと思っていますか?

私は、圧倒的に運がいい方だと思っており、昔からの知り合いも移住後に知り合った人も口を揃えて『お前は運がいいよなぁ』と言います。自他ともに認めるラッキー・マンです。
なので、昔から運の良し悪しには興味があり、日頃の行いなのか、前世で徳を積んでいなかったのか、、、その原因や違いをずっと知りたいと思っていました。

そして出会った本がリチャード・ワイズマン著/矢羽野薫・訳(角川文庫)の「運のいい人の法則」です。感想文を書くのはかなり久しぶりなんですが、何故、今回は日記でこの本の感想文を書こうと思ったのか、、、かなり納得させられることが多かったんです。

私はデータ好き人間、理屈大好き人間で、「運の良し悪し」なんて論理的に説明できるわけないだろう、、、なんて思っていたんですが、YouTubeで本の要約動画を見て、すぐに読んでみたくなり、あっと言う間に読了するほどはまりました。

まず、本書の前半で「運のいい人は予知能力があるのか?」を実験によって検証したことが書かれています。よく、運のいい人は事故のあった飛行機を偶然キャンセルしていた、とか一歩間違えば大怪我につながる自動車事故でも軽症ですんだ、、、などなど。テレビや周りの人から似たような話を聞くこともあると思います。実際、私にも似たような経験があり、中学生の頃に友達と競いながら自転車で坂道を全力で下っていたとき、突然チェーンが外れ前方に1回転して転んだことがありました。かなりスピードを出していたので、転がり方も半端なく、もの凄い勢いで自転車と一緒に放り出されました、、、が、体の一部を擦りむいた程度でほとんど無傷(>_<)
頭を打つことも車輪に体の一部を挟まれることもなく、少し脚を擦り剥き痛んだ程度。横で見ていた友達の方が完全に引いていて、顔が青ざめていたのを記憶しています。

本書では、このような出来事から運のいい人は予知能力があり、危険は避けることができ、利得は受けられるようになっているのでは、と予測したのです。その実証として、自分で運がいいと思っている人と悪いと思っている人、どちらでもない人を数千人規模で集め、日本で言うところのロトくじ(6つの数字を当てる宝くじ)を買ってもらいました。その結果、、、
運よ良し悪しと予知には何の関係もないことが実証されました。

つまり、運のいい人が宝くじや交通事故に遭う確率は他の人と何も変わらないってことです。でも、やはり運のいい人はいる気がしますし、現に私がそうなので、気になってどんどん読み進めると、なるほど、、、と納得することが書いてありました。運がいい人と悪い人は、思考や行動に明確に異なる特徴があったのです。
(1)チャンスを最大限に広げる
(2)虫の知らせを聞き逃さない
(3)幸運を期待する
(4)不運を幸運に変える

(1)は幸運な人には「人なつこさ」や「挑戦心」が備わっているということです。例えば、スーパーのレジの列や飛行機などでたまたま隣り合った人と会話をする人は入ってくる情報量が多くなり、結果的に得をしている、、、とのことです。確かに、私も銀行の窓口や携帯電話ショップなど座って話をできる場合は、初対面の人でも関係なく和やかな空気を作りたくて雑談をしたりします。コミュニケーション能力だけじゃなく、それを活かしているかどうかが重要なようです。

(2)は直感の鋭さです。私はかなり理屈っぽいので何かを決断する前は色々と考えを巡らせる傾向は人よりも強い方だと認識していますが、決断する瞬間はほとんど直感だったと思います。例えば、今住んでいる家も物件を見て「これ以外ない!」と思い、翌日には手付金を支払ったり、モノを買うときも説明してくれた店員さんの様子を見て判断していることが多々あったことに気が付きました。働き口を決める時も大体その人たちの顔を見て話を聴いていると何となく『大丈夫』や『これは不味いかも』と思えるので、それに従ってここまで来たように思います。今回の移住もそれで上手くいっているのだと思っています。

(3)と(4)は私の解釈ではポジティブ・シンキングができるかどうかです。不思議なことに、これに関しては大学生の時のアメフト部で身につけたように思います。と言うのも、アメフト部の練習はかなりきつくて、監督やスタッフがヒートアップすると終りが見えてこなくなることが度々ありました。いつもは大体17時とか18時には終わるんですが、納得がいかないと19時を過ぎても練習することが度々ありました。そんな時は練習が終わってから愚痴ったり、不平不満を言うんですが、その時に先輩に言われました。

『早く終わると期待するから腹が立つし、落ち込むんだ。いつも最悪を想定しろ。今日は20時まで練習すると思っておけ。そうすれば19時終われば嬉しく思うはずだ』

これが今でも身に染みていて、常に最悪を想定して行動しています。そうすれば、ちょっとしたミスやトラブルも大したことに思えなくなる。これが私もポジティブ・シンキングの源流になっていると思っています。

不運な出来事を幸運だと感じられるメンタルの強さ。そりゃあ、幸運になりますよね(^_^)/~

幸運はどうやら誰もが手に入れられるようです。