【FIREの日常】#49 登記をやってみた(最終回)

1ヵ月ほど前の日記で2回にわたって新築した家の表題登記を自分でやっていることをレポートしました。今回はその続き。もう一つの登記、権利登記(建物保存登記)について、その手順や苦労なんかを書いていきます。

まず、表題登記と権利登記の違いなんですが、表題登記は『ここに建物を建てましたよ』という建物の存在を公にするためのもので、権利登記は『この建物は私のです』と所有権を公に認めてもらうためのものです。順番としては表題登記を先に済ませてから、次に権利登記をすることになります。

私の場合は、表題登記ができてからすぐに権利登記にとりかかりましたが、審査期間や修正期間も含めて約2週間で出来上がりました。

権利登記の手順は実に簡単です。必要書類は申請書と住民票だけで、それに不動産取得税を払えば終わりです。私の場合はこれらに加えて、新築の建物の軽減税率を適用するために「住宅用家屋証明書」を用意しました。これがあると、税率が0.4%から0.15%にまで下がります。つまり75%オフ!!かなり破格です。

この住宅用家屋証明書は地方自治体が発行してくれるもので、私の場合は南あわじ市役所で発行してもらいました。市役所に行って手続きしなければならない手間と1,300円の手数料はかかりましたが、それでも75%オフですから文句は言ってられません。

そして、今回の手続きで難しかったのが、申請書に記載する「課税価額」と「登録免許税」でした。課税価額は家の面積に単価を掛けるだけで計算式は単純です。ただ、家の面積は表題登記を見れば分かるんですが、単価はそれぞれの地域によって異なり、ネットを調べても出てきません。この辺りのことを知らないとどうしていいか分からず、前に進まなくなります。     一応、事前に単価がポイントになることは調べていたので、表題登記を受け取った際に法務局の職員の方に地域の単価を教えてもらいました。

我が家の建物は面積が62.10㎡、単価た98,000円だったので、これらを掛けて6,085,800円。百円未満は切り捨てなので、評価額は6,085,000円となります。実際にかかった費用はこの倍以上なので、少し違和感はありますが、、、税金にも影響するので安い方がいいかぁ、なんて思いながら、次は登録免許税の計算です。評価額に税率を掛けるだけなんで、6,085,000円に税率0.15%を掛けて9,100円(十円未満切り捨て)になりました。ちなみに軽減税率を適用しない場合の税額は24,300円になるので、やっぱりお得です。

話を戻して、、、その後、申請書にその他の必要事項を記入し、住民票と住宅用家屋証明書を法務局に持参しました。窓口にいた担当者に書類一式を提出したら、

『出来上がりは〇月〇日です。それ以降に取りに来てください』

とだけ言われて、あっけなく終了。出来上がり日は、提出日から1週間後でした。でも、数日後にミスが発覚。申請書に税額9,100円分の収入印紙を貼らなければならなかったんですが、登記が初めてだった私は自分の計算が正しいかどうか自信が無かったので、あえて印紙を貼らずに提出したんです。その場で正しい税額を検証して、その分の印紙を法務局で購入する、、、といった流れを想定していたんです。それが、あっさりと受け取ってくれたもんで、すっかり印紙のことを忘れてました。

不備を告げる電話をしてくれた担当者に、『後日、印紙だけ持参します』と伝え、数日後に無事に受け付けてもらいました。その後1週間たっても不備の連絡が来なかったため、再度法務局へ。無事に登記ができていました。なんとか自分でやり遂げたと感無量です。

そもそも、登記をしたのはマイホーム取得事業補助金を申請するためでしたが、これでやっと準備が整いました。法務局の帰りに市役所に寄って、住民票と未納税者でないことの証明書を発行してもらい、その他(家の写真や建設会社からの領収証など)の資料も作り終えました。

この日記を読んでもらっている時には、申請書は提出済みだと思いますが、うまく補助金をいただけるんでしょうか。。。最近、補助金の不正利用が話題になっているので、審査の厳しさや追加資料に影響しないかと、ちょっと不安です。

真面目に取組んでいる者にとっては迷惑な話ですよ。