【FIREの日常】#76 阿万のハロウィーン

先日、私が住む南あわじ市の阿万地区でも子供たちが仮装して街を練り歩き、お菓子をもらう「ハロウィーン」がありました。私は、ボランティアとして交通整理や誘導係をお手伝いしていたので、今回は阿万のハロウィーンについて書いていきます。

イベントは10月30日、よく晴れた日曜日の10時から開催されました。9月に地域おこし協力隊として採用された女性を中心に地元の有志でイベントの企画から地域の商店主への根回しなどをおこっていたようで、子供が立ち寄るお店にはポスターなどが貼られていて準備万端です。

集合場所は阿万小学校。9時45分くらいからぞくぞくと仮装した小さな子供が集まってきます。SPY Familyからアーニャが、ワンピースからは映画で登場したUTAが、、、でも、やっぱり多かったのは鬼滅の刃でした。炭治郎と禰豆子はもちろん、柱から煉獄さんと胡蝶しのぶさんに宇随天元さんまで。他にも、マリオとルイージや孫悟空、魔女の宅急便のキキ、呪術回戦の五条悟もいました。おそらく、親御さんの趣味なんでしょう世代じゃないはずのDr.スランプからアラレちゃんなどなど、みんなしっかりと衣装を着こんでイベントに参加してくれました。

参加者は3歳~9歳くらいまでの子供が50名ほど、それに保護者が加わり全部で100名ほどの人たちが小学校のグランドに集合しました。簡単な挨拶や説明を終えて、いざ出発です。最初は学校を出てすぐの文房具店に寄りました。

先頭の子が『トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)』と声をかけると、お店の前で待っていた店主から『好きなお菓子をどうぞ(^^♪』と勧められます。子供たちは各々好きなお菓子を選んで、次の店舗に、、、というやり取りを繰り返します。

全部で14店舗の方々がイベントに協力してくれたようで、皆さん日曜日にもかかわらず笑顔で子供たちを迎えてくれていました。ただ、日曜日の午前中ということもあり車は頻繁にとおります。交通整理についたボランティアは私を含めて7名ほどで、50mほどに伸びた子供たちの行列を白線から出ないように注意しつつ、車の方に徐行を促したり、お礼の意味で頭を下げたりと、、、なかなか忙しい仕事でした。

約1キロちょっとの道のりをお菓子をもらいながら1時間以上かけてゆっくり歩き、いよいよゴールです。途中で歩き疲れて親に抱っこされる子や暑くて仮装を脱ぐ子など、スタートの頃のテンションからは少し下がった気もしますが、それでもお菓子でいっぱいになった袋を下げてゴールした子供たちは、また元気を取り戻して集合写真に応じていました。

参加者やスタッフ、取材陣など総勢130人の行列が少し寂れてきた商店街を一時的にでも活気づけた様子を見られたことは幸運でした。こんな風に地元を元気づけるイベントが今後も続くことを期待するばかりです。

ただ、個人的に少しだけ思ったこと。

ハロウィーンってケルト民族だかゲルマン民族だかが先祖が返ってくることを祝うお祭りだったと記憶しています。そして、今日歩いた道ってお盆の頃に子供たちが阿波踊りしながら練り歩いた道なんです。季節が変わると衣装も法被(はっぴ)からアニメのコスプレに変わり、掛け声も『ラッセラー』から『トリックオアトリート』に変えて先祖を祀る。

最近のご先祖様は祀ってもらえる回数が増えたのかぁ~。

でも、1年に2度もイベントをするこれからの子供とその親は大変だろうなぁ…