【FIREの日常】#13 田舎暮らしの恐怖体験

最近、夜に出かけることが増えました。その都度、思うんです。。。

『田舎の夜道、こわっ!』

淡路島に引っ越してきた当初は、知り合いもほとんどなく、出かけるのは買い物や散歩など、ほとんど昼間でした。それが、3か月ほど経つと近所に知り合いや友達もできはじめ、また緊急事態宣言が明けたことから飲み会がちらほら増えてきました。

少し前の話ですが、移住者交流会で知り合った人たちとクリスマスパーティーをしました。当然、美味しいお酒も用意されていたので、飲酒運転が大っ嫌いな私は片道30分ほどかけて歩いて友人宅に向かいました。

そこで5時間ほど飲んで騒いでを続けて時間は深夜1時半。そろそろお暇しなきゃ、と思い帰路につきました。友人たちは帰りを心配してくれましたが、少し酔っていたこともあり、平然と家に向かって歩を進めました。

その日はクリスマス寒波が向かっている真っ最中で、淡路島もかなり冷え込んでいました。でも、問題はその冷えではなく、暗さでした。

空は(恐らく)一面の雲に覆われていて、月明かりも星明りもありません。友人宅を出てしばらくは民家もちらほらあるので、暗さもさほど感じませんでしたが、10分ほど歩くと民家もなく真っ暗な道になります。右手は森、左手は畑。畑のはるか向こうの民家からは星粒のような明かりも見えますが、とにかく足元が暗い。歩道の白線すら見えないのです。

こんな時に車でも通れば、まだ足元を照らしてくれて安心もできるのですが、なんせ冬の田舎の真夜中では車は走っておらず、さらに街灯もぽつんぽつんとしかありません。おまけに、ラジオの消し忘れなのか、どこかの物置小屋からかすかに声や音楽が聞こえてきて、さらに雰囲気を盛り上げてくれてます。普段ならお化けの類など何も信じていないタイプなのに、最近「呪術廻戦」のアニメにはまって、かなりの「呪い」ファンになっている始末。

すっかり気弱になりながらも少し民家の明かりが見えるところまでやってきました。もう半分以上は進んでおり、ここまでくれば残りは10分程度です。が、ここからがさらに暗かった(T_T)

農道を通るのが近道なんですが、両サイドは真っ暗な畑で、街灯はゼロ。月明かりでもあればすごく幻想的な道なのですが、暗闇ではどこが道かも分からないんです。とりあえずスマホのライトを点けて足元を照らし、間違ってもつまづいたり転んだりしないように気を付けながら進みます。もちろん、不安な気持ちを奮い立たせるために中島みゆきさんの「ファイト!」を歌いながら、、、

そして、やっとたどり着きました、我が家に。

家の明かりを点けた時の安堵感といったら、昨年で一番ホッとした瞬間かもしれません。そして、ずっと足元を照らしてくれていたスマホとその技術に感謝です。明かりがあったおかげで安全に道を歩けただけでなく、暗闇を一人で歩く心細さも和らげてくれました。

『人は火を手にしたから文明が生まれた』などと言われることもありますが、火は熱を利用できるという価値だけじゃなく、周囲を明るく照らすその存在自体にも価値があるんですね。そして、その明かりは視覚的なことだけじゃなく、心理的にも。

こんなことに気づいた、真夜中の田舎道でした。