【FIREの日常】#121 遠方より友来る!

先日、オーストラリアから友人夫婦が1週間ほど遊びに来てくれました。

今から15年ほど前、営業職にいた私は次の異動で海外赴任を目指しており、会社からも英語を勉強しておくように言われて、講師を探していました。ただ、その頃は某駅前留学などCMでがんがん生徒を募集しているところは、経営破綻や講師と揉めているなど色々な問題が取りざたされていた時期だったので敬遠して、講師(と言うより、単に英語が話せる外国人)を紹介してくれるだけの機関に頼んでプライベートレッスンを受けることにしました。

そこで知り合ったのが、今回来日するオーストラリアの友人です。

結局、2009年か2010年頃から7年間ほど毎週土曜日の朝7時から9時まで、北千住駅前のデニーズでレッスンを受けました。そもそも、海外駐在のために始めた英会話でしたが、本社勤務になった時点でその可能性も潰えたにも関わらず、その後も5年ほど続けられたのは英語が喋れるようになりたい、、、なんてモチベーションが高かった訳でもなく、なんとなく居心地がいいと言うか、週に2時間の日本語でモノを考えない時間がストレス発散になっていた、、、そんな感じで辞めるに辞められない状況だったと思います。

その間、友人宅でのホームパーティーに呼んでもらったり、街ブラや散歩に付き合ったりとレッスン以外の時間も共有することになり、極めつけは結婚パーティーにも招待されるほどになりました。ちなみに奥さんは日本人で、結婚パーティー招待された人の多くが英語が分からない人なちだったので、スピーチや余興の内容を拙い英語で通訳するのが私の役目でした。

そんな友人が奥さんの帰郷ついでに淡路島の私の家に遊びに来ました。英会話を辞めてから6年近くが経っており、英単語は片隅にちょっとだけこびり付いているだけ、、、最近では淡路弁や徳島弁の理解が主になっている脳ミソで1週間も日本語が分からない外国人のアテンドが務まるのか、、、不安しかありません。

で、遂に当日が来ました。

最寄りの徳島空港まで車で迎えに行き、いざ到着ロビーへ。飛行機の到着時間5分前から到着ロビーで待っていると、携帯に連絡が。

Judt waiting for luggage.

手荷物の受取場まで着いたようです。そのまま3分ほど待っていると、6年前と何も変わらない銀髪、足長、ぽっこりお腹の外国人が手を挙げて向かってきました。とりあえず、考えていた挨拶を口にして、そそくさと車へ、、、と思っていたら、すっかり忘れていました。
友人はSmooker喫煙者だったのでした。その当時は2人ともヘビースモーカーでレッスン中はひっきりなしにタバコを手にしていたのに、辞めてしまうとそんな記憶も飛んでいました。

喫煙所は空港建物の外の目立つところにあったので、そこまで案内しながら軽い英会話。
う~ん。。。言ってることの半分くらいしか分かってない感じです。
喫煙が終わって車に戻り、我が家へ向かう途中もずぅ~と英語の嵐。運転中は気が散るので、こちらからの話は日本語でしゃべって、奥さんに通訳を依頼。でも向こうからはすべて英語。ここで気付いたのは、耳が英語の発音をすっかり忘れていることでした。
あとで聞き返すと特に難しい単語をしゃべった訳ではないのに、聞き慣れない言葉に脳が理解を示さないんです。例えば、「ビタミン」という言葉。このまま発音されれば理解に苦しむことはありませんが、英会話では『ヴァイタミン』と発音するので、『ヴァイタル(命の)』や『ヴァイアル(薬の瓶)』と混同して、会話の意味がつながらなくなり、そこで思考が停止してしまいます。

で、この現象は1週間経ってもほとんど変わらず、英会話も継続しないと意味が無いんだなぁ、、、と感じました。

それと、もう一つ。
日本語は表意文字と言って、文字そのものに意味がある言語で、世界でも少数派の言語です。例えば、英語などの「c」という文字自体に意味はなく、他の文字と組み合わせることで「City(都市・街)」のように意味を持たせるのが欧米をはじめ多くの国の言語体系ですが、日本語や中国語は「雨」のように文字そのものに意味があります。

なので、日本人として育った私の場合、会話の最中に音を文字に変換しながら意味を考えている(アメ⇒雨)ようで、英語で同じことをしようと思う音のスペルを考えてから日本語に訳している(レイン⇒Rain⇒???⇒雨)から、理解に時間がかかり、しかもスペルが分からない言葉や発音は単語を知っていても日本語で意味を理解できないみたいです。

英会話が普通にできる人たちは、こんな小難しいことは考えなくても会話をしているんだと思いますが、、、やっぱり私はバイリンガルに向いて無いのかも、、、と改めて感じた1週間でした。

次回は、淡路島での1週間の滞在をどうやって過ごしたのか、について書いていきます。