【FIREの日常】#18 ぶどう棚を作ってみた

これは昨年の秋ごろの話なのでちょっと前にはなりますが、ぶどう棚というかキウイの棚を作りました。意外としっかりしていて結構大変な作業だったので、その思い出を書きます。

そもそも、なんでぶどう棚を作ろうと思い立ったのかですが、キウイを育てたかったのです。私ももちろんキウイは好きですが、どちらかと言うと、遠くの親戚の人たちに贈答できる果実を検討した結果がキウイだったのです。

と言うのも、私の親戚は北海道にいて向こうでは家庭菜園で葡萄やらブルーベリーやら、色々な果実を育てているのです。一昨年に亡くなった祖母が家庭菜園に力を入れていて、確かに、小学生の夏休みにばあちゃんの家に行くと、畑からトウモロコシとかナスを採ってきて調理してくれたことを憶えています。背の高いトウモロコシやトマトの間から、ちょっとちっちゃなばあちゃんが姿をあらわすシーンが北海道の原体験としてあります。

そんなばあちゃんが作っていなかった果実の一つがキウイだったのです。寒い地方でキウイは育てにくいらしく、恐らく苗も販売されていないのでは、、、と想像します。さらにキウイは収穫してから食べられるようになるまで2週間ほど追熟させる必要があるので、淡路島から北海道に送るにはもってこいの果実だと思い、移住前から苗木を購入して実家のベランダで大事に育ててきました。

5月に50cmほどの苗を買ったのですが、引越しする8月下旬には1メートル近くまで成長し、その後も順調に大きくなりました。鉢の中で支柱を使って支えるのもそろそろ限界かなぁ、と思った10月中旬に、いよいよ棚を作ることを決意しました。

材料は、
・単管パイプ 4.0m × 2本
・ 〃 2.5m × 6本
・ 〃 2.0m × 3本
・ 〃 1.0m × 14本
・単管ブロック 6個
・単管キャップ 44個
・クランプ(自在・直交) 計40個
・その他、レンガなど諸々

こんな感じのものを買い揃えました。

これらが兎に角、重いっ!

運ぶのも一苦労なのに、それを地面に突き立てたり、梁として渡したり、、、とても一人でできる作業じゃありません。でも、この頃はまだ近所に知り合いもなく、手伝ってもらうこともできなかったで、サポートは母親にお願いしました。

まずは柱を立てるために穴を掘ります。1辺50cm深さ70cmほどの穴を掘ってから、底にレンガを敷き、その上に単管用に穴の開いたブロックを置いてから2.5mの単管パイプを差し込みます。これを6か所。10月中旬とはいえまだまだ暖かく、少し動くだけで汗が噴き出してきます。それでも何とか穴を掘り、柱を立て終えたところで、助手(母親)の登場です。

柱は立てているものの、梁を入れたときに調整が必要なため、穴は掘ったままで埋めていません。ぐらぐらと動くので助手さんには柱を支えてもらって、私は重たい梁を取り付ける作業に従事します。4mの単管パイプは10kgを超えるので足の上にでも落としたら大変です。何度も失敗しそうになりながら、それでも慎重に4時間ほどかかってやっとのこと組み上げました。

うちは地名に「吹上」と入っているくらい冬になると風が吹き荒れます。万が一にも強風で倒れないように柱を深く埋め込み、柱と梁には14本の筋交いを入れるなど、かなり頑丈に作っています。

まだまだ幹も蔓も貧弱な苗木たちには過剰な作りだとも思いますが、数年後にはこの棚に見合うほど実をつけて、遠くの親戚に淡路島の味が届けられればいいなぁ、と思います。