【FIREの日常】#54 徳島での広報活動

徳島の中小企業診断士会の業務に、徳島市が設置した経営相談窓口でやっている業務を地域の企業や商店の方々に広めて窓口に来てもらう人を増やす、というものがあります。私は淡路島に住んでいるため徳島に土地勘や人脈はないんですが、所属している徳島診断士会も人手不足で困っている、、、という感じだったのでこの活動に参加できます、と手を挙げました。今回はこの広報活動の模様を書いていきます。

この活動は正式名称「徳島市中小企業販路拡大等相談窓口・IT導入等支援業務」となっていて、主には徳島市の中小企業や個人事業主の方々が気軽に経営に関する悩みを相談できる場所として運営されています。特に、コロナで人の流れや行動様式が大きく変わったことにより、少なからず影響を受けた経営者がほとんどで、補助金なんかもでていますが上手く活用できていない人たちも多いと聞きます。そういった「厳しい環境ても頑張っている経営者」と一緒に解決策を探していく、、、格好よく言うとこんな趣旨で開設された窓口です。

この事業がスタートする前に診断士会で担当者を募集したんですが、その時は徳島市で実施する事業だし、淡路島から出向いても迷惑かなぁ、などと考えて手を挙げなかったんです。でも募集している最中に辞退者が出たりして最終的には人数の確保が難しくなったため、私にも声が掛かった次第です。

そして、この業務に付随して相談窓口の広報業務をすることになりました。平たく言えば、『〇〇ビルで経営相談やってます。気軽に来てください♬』というのを近隣の商店や会社にお知らせをするというものです。

業務は診断士が一緒に2人一組になって徳島駅周辺の商店街をまわるんですが、この日は市役所の担当者も様子見に来ていたので、3人で周ることになりました。開始時間は、お客さんの流れが落ち着くであろう14時頃を見計らってスタートしましたが、予想通りほとんどの店舗でお客さんの姿は見えず、話もすんなりと聞いてもらえました。

最初は、相談窓口のある商業ビルのテナントさんをまわりました。と言うのも、当日は35°を超える猛暑日で、いきなり炎天下の外回りは危険だろうと判断し、近場で空調の効いたビル内から始めました。別の階にあるとはいえ同じビルで実施している相談窓口なので、多少なりとも知られているかと思いきや誰もその存在を知らず、しかも『そんなのあったんですか?是非とも相談に行かせてください!』とまで言われる始末。広報業務をやって良かったなぁ、と思った瞬間でした。

その後、15時を過ぎたあたりから、いよいよ外回りへ。確かに暑いのは間違いないんですが、広報業務の意義に目覚めたのか、意外にも飛び込みが楽しくなってきました。目に付いた店舗にずかずかと入っていき、『徳島市から委託を受けて~』なんて切り口上を述べながら、ニコニコと店主に近づいて話し出す。。。サラリーマンの頃は大嫌いだった飛び込み営業ですが、意義や役に立っているという満足感があれば、楽しみながらできることに気付かされました。

結局、3時間ほど駅周辺の店舗をまわり20件以上の店舗にお声がけをしてから島に帰還しましたが、通勤のピークになる時間帯にもかかわらず、渋滞もなくスムーズに帰ってこれました。

徳島市民については、夜の街で出会った人(いわゆる、飲み屋の女性たち)しか知らなかったんですが、こうやって商売人とも話をしてみると、なんとなく県民性の一部が見えてきた気がします。コミュニケーション力が高く、傾聴も会話もできる人たち、、、

阿波おどりが全国的に広まったのも、この県民性が何か関係しているのかなぁ。