最近、友人の畑の開墾を手伝っています。これが冬場の運動不足解消にもってこいで、作業が終わったあとは、ジムで一通りのトレーニングを終えた後のような心地さを味わってます。
今回はその開墾作業について書きたいと思います。
まずは全体像から。友人は自宅から数十メートルの距離に2ヶ所の土地を借りており、両方とも100坪以上ある家庭菜園の規模を超えた「農園」で野菜だけでなく花や果樹などの育成にいそしんでいます。借りた土地は十数年くらい使われていなかったようで、友人は移住当初からこれらの土地の開墾をこつこつと進め、今回が最後の開墾になるようです。
今、開墾している場所の広さは20坪くらいですが、使われていなかった間に竹だか笹だかが頑固に根を張っています。園芸店でアルバイトしていた頃に、お客さんから『竹の根っこは大変だから、一網打尽に出来る薬剤ない?』と聞かれることが何度かあり、厄介だ!というイメージはあったのですが、実際に作業してみると、その重労働には驚きました。
1月中旬の真冬にも関わらず、作業開始からたったの10分で身体が温まり、30分で汗が出てきます。やっていることは地面にシャベルを突き立てて、土を掘り起こす、ただそれだけの作業なんですが、そもそも根っこが頑固で硬いんです。体重85キロの私がシャベルの金属部分に乗っかっても地面に刺さらない。ストンピングでなんとかシャベルを蹴りこんでも、今度は土がひっくり返らないんです。根っこがびっしりと広がっているので、てこの原理でショベルを持ち上げようとしても、びくともしません。そのうち、シャベルの柄が折れるんじゃないかと思うほどです。
ちなみに、ここでまったくの余談です。この原稿を書いているとき、土を掘る道具のことを「シャベル」にするか「スコップ」にするかを迷ったんです。明確な定義は無いようで、関西では大きい方を「シャベル」と呼び、小さいものを「スコップ」と呼びますが、関東では真逆なんです。関西で育って、関東で長く生活していた私にとっては、シャベルもスコップもどちらも正しく聞こえるし、間違って聞こえる。。。今回は関西風でいってみました。
話をもとに戻して、開墾している最中は常に「どうやったらもっと早く土を掘り起こせるか」「もっと楽に掘る方法はないのか」「身体が疲れない方法は?」など、効率化と生産性向上のことばかり考えています。これは元会社員の性なんだと思いますが、決して悲しいものでもありません。考え事をしながら作業をしていると、集中できるし、何より工夫している自分はその作業自体をとても楽しんでいるからです。
土を厚く削るか薄く削るか、ショベルを刺す角度は何度くらいがいいか、ショベルを持つ手と蹴る足はどの組み合わせがいいか、音楽を掛けていた方がテンションがあがって力がでるのか、などなど。穴掘り一つとっても、真面目にやると奥が深いものですね。
今から35年前、中学生の時に映画ロッキー4を観て、ロッキー・バルボアが雪山で薪割りなどの原始トレーニングしている姿に憧れましたが、寒風吹きすさぶ淡路島で35年来の夢が叶った今年の冬でした。
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[…] 以前の日記で冬場のトレーニングと称して、友人の畑の開墾作業について書きました。今回は、最近のトレーニング兼作業について書いていきます。 […]