やらされ感のある仕事とは無縁で趣味の時間が中心の生活を送っているFIREにとって、ゴールデンウイークはあまり価値のない1週間です。観光地である淡路島は普段以上に人も車も増えて非日常的な光景が見られる、、、とは言え、あまり嬉しい景色でもありません。
なので、今年の連休も神戸でアルバイトをしてました(-_-メ)
アルバイト先は今から2年前、移住先の家をリフォームしている最中、実家で引き籠っていた時期に、持て余していた時間を農業や園芸の勉強に充てるべく応募した近所のホームセンターの園芸コーナーです。この時は連休中だけの契約だったにもかかわらず、人手不足を解消するのに丁度よかったようで、結局8月下旬の移住直前まで勤務を延長して、じっくりと園芸についてお勉強させてもらいました。
その時の同僚(と言っても、年上の人ばかりですが)とは今でもLINEでやり取りがあり、今回は『〇〇さんが退職して、人手不足Now。連休中だけHELP!』との誘いを断れず、込み合う淡路島を脱してホームセンターの園芸コーナーで少しの間だけお手伝いをしてきました。
今年の仕事で印象的だったのは、マスクを外して来店される方が多かったことです。マスクの着用が個人の判断になり、週明け8日には感染症分類が5類に引き下げられるタイミングで、かつ連休の中盤は初夏の陽気で結構暑かったため、3割くらいの人はマスクを外して買い物に来ていました。そして、何よりいいなぁ~と思ったのは、コロナ過で散見されたマスク警察(マスクをしていない人を注意したり中傷する嫌な人たち)のようにマスクを外していることを咎めたり嫌がったりする人がおらず、本当の意味で個人に委ねられてる、、、って感じました。
私は連休中にこの職場で働くのは3回目なので、この時期にお客さんから聞かれる内容は何となく分かっています。今年も例年通り『〇〇を始めたいんです。何を買えばいいですか?』は相変わらず聞かれましたが、今年はこの「〇〇」に少し変化があったような気がしました。
5月初旬と言えば夏野菜の苗が豊富に並ぶ時期で、トマトやナス、キュウリなんかの夏野菜からスイカやメロンなど果実に関する問い合わせが多く、これについては例年通りなんですが、これに加えて今年はレモンやオリーブ、ブドウのような果樹・樹木を育ててみたい、、、と言ったお尋ねが多い気がしました。
中には、『家の西側にスペースがあるので、そこに植える樹木は何がいいですか?』と尋ねてこられる人もいて、内心では『それは園芸店じゃなくて造園業の人に聞いてよ』なんてことを思いながらもなるべく丁寧に説明しました。まぁ、こんな猛者もいましたが、今年は総じて「より大きくて難しものにチャレンジしたい」という前向きで園芸を楽しみたいという気持ちが見て取れる人が多くて、こっちも出来る限り時間をとってちゃんと説明しなきゃ、、、とポジティブに仕事をさせてくれるお客さんが多かったような気がします。
ただ、やっぱり後ろめたいのは私はこの人たちよりたった2年早く家庭菜園を始めただけで、ほとんど素人同然なんです。それでも喋り方なのか態度なのかそれとも職業柄なのか、普段通りに話をするだけで内容がそれっぽく(専門家風に)聞こえるようで、商品ラベルに書いてあることをそのまま伝えただけなのに、とても満足してもらえることが多々あります。
サラリーマン時代、たびたび部下に話した『結局は何を提案するかじゃなく、誰が提案するかでその企画が採用されるかどうかは決まるんだよなぁ』という愚痴も、今はアルバイトを経て『店員との会話も話す内容じゃなくて誰が話すかなんだよなぁ』に変わりました。
こちらからすると「素人が書いてあることを喋っただけです。本当に申し訳ない m(__)m 」
という気持ちで一杯なんですが、そこは3年目のプロ、、、お客に対してはテレビ会議用に練習したマスク越しの笑顔で
「また何かあったら遠慮なく聴きに来てください!」と応えます。
そう、連休中しか居ないにもかかわらず、アフターケアは同僚がやってくれると信じて、、、
こんな風に今年もホームセンターでゴールデンウイークを過ごしたわけですが、その頃淡路島に向かう橋は大渋滞。。。島内も観光客で賑わっていたようです。
恒例になったゴールデンウイークのアルバイトですが、いつまで続くのやら、、、