今回は前回の続きで、自宅の別棟を建てたときの様子を書いていきます。前回は整地から基礎コンクリート打ち、足場設置までだったので、今回は棟上げから屋根、外壁、内装、電気工事などをまとめていきます。
まず、棟上げからの作業は圧巻です!何もない基礎の上に土台の木が敷かれた後に柱を立てていくのですが、ここまでの作業のスムーズなこと。職人さんたちにとっては当たり前なのかもしれませんが、各々が何の迷いもなく柱のどの部分を支えるのかが暗黙の了解で分かっていて、声を掛け合いながら3~4mほどの柱が次々と立ち上がっていきます。
そして、柱の次に床板を張ったらいよいよ屋根です。屋根の部分の作業は残念ながら私の仕事の都合であまり見ることができなかったんです。2日間ほど部屋に籠って仕事をしていたら、あっという間に屋根の下地が完成していて、そのスピードには驚かされました。これを自分でやっていたら、、、そりゃ無理ですね。最近、Youtubeで自宅をDIYしている方々の動画をよく観ているんですが、屋根を自分たちで修繕しようと思った覚悟と勇気に改めて感心しています。
ここまでくると、あとはすぐでした。外壁の下地ができて、窓が据え付けられて、玄関ドアなど外観が数日で完成しました。実は、外から見ている野次馬?の私が楽しかったのはここまででした。内装作業は中に入ってじっくり見るわけにもいかず、見た目の進捗がほとんど変わりないんです。
一応、家の成長記録でも作ろうかなぁ、なんて考えて棟上げから外観の完成までは、毎日同じくらいの時間に同じ位置から写真を撮っていたんですが、内装工事が始まってからは変わり映えしない写真が続き、すぐに撮影をやめてしまいました。
それでも、たまに中に入れてもらうと、下地の上にフローリングが張られていたり、石膏ボードがむき出しだった壁にも壁紙が張られていたりと、確実に家が完成していくのを感じられて、ワクワクしていました。
内装作業と並行して、電気工事と水道工事も始まりました。電気工事の方とはコンセントや電灯の位置を打合せしながら、結構無理を聞いてもらいました。家具の位置を決める前だったので、コンセントを通常よりも多めに付けてもらったり、小さな家なのにプロジェクターを設置するために照明の位置を調整してもらったり、、、本当にすいませんでした。
水道工事の方には色々と教えてもらいました。と言うのも、水道工事は屋内作業と同じくらい屋外での作業もあり、例えば、下水管を繋ぐ作業の時にはコンクリートを斫るための電動ハンマーの使い方を教えてもらったりしました。おかげで、庭にあった巨大なコンクリートの塊を解体出来て、本当に助かりました。
そんなこんなで、整地から始まった施工でしたが約4か月で引渡しとなりました。現場で作業をしてくれた人は両手両足の指の数くらいにはなったでしょうか。それ以外の設計や事務などに関わった人たちを含めると相当数の方々にお世話になったのだと、この日記を書いていて改めて感じました。感謝しかないですね。
今回の家づくりでは、プロフェッショナルの「凄さ」(こんな表現しかできず恥ずかしい。。。)と、分業・協力によるものづくりの素晴らしさに触れて、やっぱり移住してよかったなぁ、なんて感じた出来事でした。