突然ですが、淡路島で夜遊びするなら洲本に行くのが常道で、観光客や島内の人たちもこぞって洲本に行くらしいんですが、お店の数はあまりないようです。なので、私が住んでいる南あわじの人たちは、大鳴門橋を渡って徳島市内まで遊びに行くみたいです。実際に、車があれば1時間弱で繁華街までは着きますし、高速道路も通っているので快適なドライブです。
コロナによる蔓延防止措置も解除され、近所の方々も『2年半ぶりに夜遊びを楽しみたい』となり、私も徳島遠征に連れて行ってもらえることになりました。今回は、私自身も久方ぶりの夜の街について、その様子を書いていきます。
まず、南あわじから徳島までは車で1時間ほど、もちろん高速バスでもアクセス可能です。これまでも古本や食料品を買いに昼の徳島には2度ほど行きましたが、大鳴門橋の通過中に左右から眺める雄大な景色は何度見ても飽きない美しさです。そして、徳島県内の国道も道幅が広くて走りやすくストレスはあまり感じません。最近は、徳島南部自動車道も開通し、吉野川の河口付近を渡る橋からは青々とした太平洋の大海原を堪能できるそうです。
私は2度もこの橋を渡っているんですが、2回とも夜のとばりが下りた後だったので、漆黒の闇に漁船らしき粒のような明かりがいくつか確認できただけで、太平洋ブルーも水平線もお預け状態です。そんなこんなで車もあまり走っていない高速道路を快調に飛ばし、着いたのが徳島市の繁華街「栄町」です。
街の一画に飲食店や飲み屋ビルが立ち並んで、一目でそれを分かる地方都市ならではの繁華街ですが、活気はそれなりにありました。2回とも到着時間は22時くらいだったでしょうか、年配のサラリーマンに交じって、大学生と思しき若者も連れだって歩いていました。
久しぶりにネオン街を歩くと、家の近所とのギャップを感じます。我が家の近所は夜歩くのに懐中電灯が必要なくらい真っ暗です。電灯などはもちろんありますが疎らで、歩ける程度に足元を照らすのには足りず、もっぱら月明かりが頼りです。それが、このネオン街の眩しいこと。。。 田舎に住む楽しみの一つに、たまに見る夜の明かりを有難いと感じる心持ち、つまりは身近に非日常を味わえることがあるのかもしれません。
そして、先導してくれるご近所さんに連れられてとあるビルに到着し、エレベーターで目的の階で降りると、分厚いドアの向こうに煌びやかなインテリアが敷き詰められた立派な店内と着飾った女性陣が多数います。
まぁ、ラウンジ(クラブ?スナック?区別はよく分かりませんが)の作りや女性の衣装などは日本全国どこへ行ってもあんまり変わりはないですね。ある意味、安心して楽しめる規格で、店の中にいるとここが徳島なのか東京なのかはよく分からなくなる気がしました。それほど飲み屋の世界は標準化が進んでいる最先端の業種かも、、、なんて感想を持ちました。
1週間に2度も徳島の繁華街に行きましたが、いずれも「美味しい晩飯」→「飲み屋」→「飲み屋」のコースですっかり楽しみました。それも少しの会費を出しただけで、あとはご近所さんのご馳走になってしまいました。
淡路島では飲み食いした代金を年長者が払う風習が残っているらしく、新参者の私もその恩恵にあずかった形となってしまいました。
飲み会に誘っていただけるようになったてことは、少しは地元になじめたのかなぁ~。